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「資格なしでもエンジニアになれるの?」と聞かれたら、私はこう答える!

実体験から語る、システム会社に入るための“資格”とのつきあい方




「えっ、資格っていらないんですか!?」
面接でよく聞かれる質問。でも、私の答えはいつもこうだ。「ケースバイケースですね!」

いろんな意見があるこのテーマ。今回は、システム会社で実際に働いてきた私の視点から「資格って、いるの?いらないの?」にズバリ答えてみます。


■ 専門分野では“見える武器”になる

データベース、ネットワーク、サーバ管理。これらの分野は特に専門性が高く、苦手意識を持つ人も多いです。だからこそ資格があると、スキルの裏付けになって評価されやすいです。

たとえばIPA(情報処理推進機構)の資格。製品に依存せず、業界標準の知識が問われるので、基礎力を示すにはピッタリ。でも残念ながら、グローバル企業での認知度は低め。なので「国内重視」か「海外志向」かで見え方が変わってきます。

Oracle認定資格など製品特化の資格もありますが、当然その製品に限定されてしまうデメリットもあります。Oracle専業でいくなら強い武器になりますが、MySQLやPostgreSQLでは評価されにくい場面も。


■ マネジメント系資格は、あってもなくても…

プロジェクトマネージャーにはPMPやIPAのPM試験といった資格がありますが、正直「持ってないけど優秀」な人が多いのも事実。ドキュメント整備には役立つけど、現場でそれが100%活かされているかというと…?というのが正直なところ。

経験で身につけた勘や調整力が重視されることも多く、「資格はないけどできる人」は確かに存在します。


■ プログラミングは資格より“実績”がものを言う!

プログラミングについては、資格よりも圧倒的に“実績”です。「この言語が書ける」だけではなく、「こんな課題をこう解決した」「このライブラリをどう工夫して使った」といった経験が評価されます。

つまり、コードが書けるだけでなく、現場で起きる“バグ”や“仕様変更”にどう対応できるか。それこそが、求められるスキル。

資格は確かに知識を証明できますが、それだけで即戦力にはなれません。
「資格を取るくらいなら、自分で小さなシステムを一つ作ってみたら?」
そんなふうに考える方が、結果的に力になることもあります。

 
 


■ 結論:「資格は武器。でも、必須ではない」

資格は、あればアピールポイントになります。でも、なくても戦える武器はたくさんあります。大切なのは、自分の得意や経験をどう伝えられるか。

資格取得に向けて勉強するのももちろん良い選択ですが、それだけにとらわれず「まず動いてみる」「小さく作ってみる」そんな一歩が、大きな成果につながることも。

だから、資格がなくても悩まないで
あなたにも、できることはたくさんある
私ならできる!明日から踏み出す新たな一歩✨

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