恵まれた環境が“普通”だった私が、現場で学び直したこと うわっ!世界が一気に切り替わった——まるでタイムスリップだ。 これが、私が新しいシステムプロジェクトに足を踏み入れた瞬間の正直な感想だった。 ■ 本社プロジェクトという“標準” これまで私は、本社主導のプロジェクトが当たり前だった。30階を超える最新ビルの一室。フリーアドレスの机にPCを広げ、内装は洗練され、食堂もある。買い物は基本、1階のコンビニで完結する。でも、駅を越えれば活気ある商店街。 ——正直、恵まれた環境だった。そして、それが“普通”だと思っていた。 ■ 新しいプロジェクト、東京の反対側へ そんな私が、今度はお客様のプロジェクトに入っていくことになった。場所は、東京の反対側。関係会社の1フロアを借りているというオフィスだ。 入口はきれい。6階建てで新しくはないが、整然としている。私たちのフロアは5階。エレベーターを降りた瞬間、少しだけ胸がざわついた。 ■ 衝立の向こうにあった“現実” 衝立で区切られた突貫の入口。後で知ったが、会社が違うためのセキュリティ対策だった。その扉を開けると—— 古い机。ぷーんと漂うタバコの匂い。絨毯は、正直きれいとは言えない。窓は開いておらず、段ボールが積まれて光が入らない。 「なるほど、これが現場ってやつか……」 思わず身震いした。 ■ “現場”は条件じゃない、覚悟だ だが、ここにはリアルなエンジニアがいる。制約の中で手を動かし、システムを止めないために知恵を絞る人たちがいる。 私はここで、彼らをサポートしていく。環境の良し悪しではない。必要なのは、寄り添う覚悟と、現実を直視する勇気だ。 ガラス張りの世界を出て、初めて見えた景色がある。 私ならできる!明日から踏み出す
「答えを出す仕事」だと思っていた自分が、最初に突きつけられた問い うわっ……思っていた“コンサル”と、ぜんぜん違う! そんな感嘆にも似た違和感を覚えたのは、社内コンサルとして証券系のプロジェクトにアサインされた、その初日だった。 ◆ 社内コンサルとして現場に入るということ 社会人になって二度目の「お客様プロジェクト」。 場所は、少し年季の入った古いビル。中には複数のプロジェクトが同時に走っていて、独特の緊張感が漂っていた。 そこでふと浮かんだのが、 「……で、私は何をコンサルすればいいんだ?」 という、根本的な問いだった。 ◆ 求められていたのは“答え”ではなかった 私に求められていた役割は、Justwareそのものの使い方だけではなかった。 Justwareを どう設計し、どう各プロジェクトフェーズに適用していくか 。 要件定義、設計、開発、テスト——それぞれの段階で、どんな設計思想を持つべきか。 その考え方を整理し、支えることだった。 ◆ 説明する相手は「新人」ではない 数人規模の説明会。 やっていること自体は、新人向けにこれまで何度も説明してきた内容と似ていた。 でも、目の前にいるのは各社のプロフェッショナルエンジニアたち。 顔つきが違う。 空気が違う。 「下手したら、鋭く突っ込まれるかもしれない」 そんな、恐怖に近い感覚すらあった。 ◆ 自分が作ってきた“プラットフォーム”を語る 説明したのは、これまで自分が関わり、作ってきたプラットフォームの考え方。 Justwareを“どう使うか”ではなく、 「なぜ、そう設計してきたのか」 「どんな失敗と改善を重ねてきたのか」 話しながらも、心のどこかで不安が消えなかった。 「本当に受け入れてもらえるだろうか?」 ◆ 今思えば、それは杞憂だった 振り返ってみれば、その不安の多くは杞憂だった。 ちゃんと向き合えば、プロはちゃんと聞いてくれる。 もっと自信を持っても、良かったのかもしれない。 でも当時の自分は、それだけ真剣だった。 だからこそ、その現場に真正面から入っていく覚悟ができたのだと思う。 ◆ 違和感は、成長のサイン 「コンサルとしての違和感」。 それは、役割が変わり、視座が一段上がったサインだった。 答えを出すだけ...