社員3名。でも物語は無限大 うわっ、たった3人のはずなのに、どうしてこんなに賑やかなんだ! このプロジェクトは社員3名で走っている。資料上は小規模、予算も大きくない。だが、実際に現場に立つと違う。関わる人は想像以上に多い。応援に入る人、横から助言する人、ただその場にいるだけで空気を変える人。プロジェクトとは「人数」ではなく、「関わる人の多様さ」でできているのだ。 50代リーダーの背中が示すもの 中心にいるのは、50代でプロジェクトをリードしている人。派手さはない。だが、迷いがない。若手の意見を聞き、必要な場面では決断を下す。その姿は、長年の経験に裏打ちされた静かな強さだ。プロジェクトがぶれないのは、彼が“軸”を握っているからだ。 働き方は十人十色 定時になると颯爽と帰る人がいる。一方で、なかなか帰らず、最後まで残る人もいる。声が大きく、会議の空気を一瞬で支配する人。お昼は必ず机で寝ると決めている人。ずっと席にいるけれど、正直、成果がどこにあるのか分からない人もいる。 新幹線通勤で遠くからやってくる人もいれば、職場の近くに住み、誰よりも早く来ている人もいる。距離も、リズムも、価値観も違う。それでも同じゴールを目指している。 “ほとけ”という存在 一番上の人は、なぜか「ほとけ」と呼ばれている。いっつもニコニコしている。怒らない。焦らない。だが、何をしているのかは少し不明だ。それでも、彼がそこにいるだけで場の緊張が解ける。まさにプロジェクトのキャラクターマスコット的存在。見えない安心感が、チームを支えている。 人がいるから、前に進む プロジェクトは、完璧な人材で構成されているわけではない。むしろ、ばらばらだ。だが、その違いこそが推進力になる。声が大きい人が勢いをつくり、静かな人が土台を固め、リーダーが方向を示す。 いろんな人に支えられて、プロジェクトは今日も動いている。成果は個人のものではなく、関わる全員のものだ。 だからこそ思う。 この多様さを力に変えられるのは、私たち自身だ。 私ならできる!明日から踏み出す
― 技術進化の裏側で、静かにプロジェクトを支える存在 ― うわっ、最新バージョンのJavaより、この人の一言のほうが現場を動かしている!? システム開発の現場で、結構不思議だったことがある。 作っているのはJavaによるWeb中心の開発。Javaは結構新しい技術だし、最近もバージョンアップしたばかりだ。その変更点を十分理解し、オブジェクト指向も踏まえて設計しなければならない。正直、追いかけるだけでも大変だ。 だから私は思った。 経験があるとはいえ、50代の人って、これどうやってついて行っているの? ■ 若手が強い領域、ベテランが強い領域 確かに、金融の仕組みは若い人には分からないことが多い。しかし、Javaの最新仕様は若手のほうが詳しいこともある。では、50代の課長は何をしているのか。Javaのプログラム設計そのものをゴリゴリ書いているわけではない。 彼らの役割は別にあった。 ■ 業務を構造に落とす力 金融システムの仕組みを理解し、それをシステム構造に落としていく。業務フローを整理し、要件を明確化し、詳細設計や画面設計をレビューする。 最新のプログラムが分からなくても、十分どころかリードできる。 なぜか。 業務を知っていることの重み。 そして、開発プロジェクトそのものを知っている強み。 ■ プロジェクトを動かすのは“経験値” 開発計画を立てる。 テスト計画を策定する。 テスト内容をレビューする。 人員計画を考え、各メンバーを教育し、作業計画を整理する。 やることは山ほどある。それを計画し、一つ一つ積み上げていく。 経験があるエンジニアだからこそ、全体を俯瞰し、優先順位をつけられる。 私たち一次受けの立場から見ても安心してお願いできる存在。 まさにベンダーの重鎮だ。 ■ 「新しい技術を知っている」だけでは足りない 新しいプログラムを知っているから何? そんな言葉が背中からにじみ出ているようだった。 技術は進化する。しかし、業務理解、構造化力、計画力、人を束ねる力は一朝一夕では身につかない。彼らがいないと、開発は回らない。 とっても頼りになる存在だ。 技術を追い続ける若手と、構造を支えるベテラン。その両輪があってこそ、プロジェクトは前に進む。 年齢は壁ではない。 役割が進化し...