なんでみんな、話しかけてくれなくなったんだ…?
リーダーになって気づいた。チームを守るはずが、気づけば自分が孤立していた。モチベーション維持に必要なのは "心理的安全性" だった——。
かつての自分が追い込んだ後輩
今だからこそ言える。昔のプロジェクトで、俺は後輩を追い込んでしまった。
「どうすればうまく進められるか?」そればかりを考え、理詰めで説明し、丁寧にフォローを重ねた。決して怒鳴ることはなかったが、「できるようにすることが正義」 というスタンスだった。
しかし、後輩は思うように成長せず、遅れが出れば当然詰める時間が増えていく。気がつくと、彼は頻繁に休むようになっていた。そしてプロジェクトが終わる頃には、彼との関係には修復できない亀裂が入っていた。
それがどれほどのショックだったか…。合コンに誘ったり、普段から気をかけていたはずなのに、「この人と一緒にいると辛い」 と思われていたなんて。
リーダーになって直面した孤独
そして今、俺はチームを率いる立場になった。過去の教訓から、今度こそチームの心理的安全性を大切にしようと決めた。
だから、タスクの厳しいフォローアップは、マネージャー層より上の人にだけ するようにした。メンバーには安心してもらいたかったからだ。
だが、それでもプロジェクトは進めなければならない。スケジュール管理は必須だし、期限が迫れば確認せざるを得ない。しかし、そうしているうちに、俺は チームの中で孤立していった のだ。
メンバー同士は仲が良く、活発に意見を出し合う。でも、俺には相談が減った。冗談も少なくなった。「話しやすい上司」のつもりだったのに、どこかで "監視者" になってしまっていたのかもしれない。
心理的安全性はリーダーにも必要だった
そこで気づいた。心理的安全性はチームのためだけじゃない。リーダーにも必要だ。
メンバー同士が安心して話せる環境を作るのは重要だが、リーダーが孤独になってしまっては、チームのエネルギーは続かない。
では、どうすればいいのか?
答えはシンプルだった。
「応援し合う文化を作ること」
プロジェクトは個人戦ではない。お互いに励まし、支え合うことで、誰もが安心して力を発揮できる。リーダーもまた、チームに応援されることで心理的安全性を得られるのだ。
「応援のあるチーム」は最強
それから俺は、「チームの心理的安全性を確保する」だけでなく、「リーダー自身も応援される環境を作る」 ことを意識するようになった。
✅ 進捗確認のときも、「できてないこと」より「できたこと」をまず話す。
✅ メンバーの成功をしっかり称賛し、応援の文化を根付かせる。
✅ 自分自身もメンバーに悩みを相談し、チームの一員として関わる。
こうした小さな積み重ねが、チームの心理的安全性を強化し、結果的にモチベーションを維持する力となる。
今では、プロジェクトが厳しい状況になっても、誰もが「どうしたら前に進めるか?」を自然に考えられるようになった。
リーダーが孤立せず、メンバーと共に成長できる環境——それこそが最強のチームだ。
もし今、あなたがチームマネジメントに悩んでいるなら、ぜひ 「応援の力」 を取り入れてみてほしい。きっと、チームの空気が変わるはずだ。
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