ひえぇぇっ、また休みが飛んだ!
そう叫んだのは、3連休のはずだった日曜の朝。画面に映るのは真っ赤に染まったスケジュール表。
まさに“炎上”中。…システム屋に休日なんて存在しないのか?
◆ブラックの理由、それには“構造”がある
IT業界では「ブラック」と呼ばれるシステム会社が少なくない。
だが、それは単なる労働環境のせいだけではない。
実はその背景には、市場の競争原理と構造的なピラミッドが潜んでいる。
多くの中小SIerやSES企業は、大手のプロジェクトの“末端”を担う立場にある。
最新のAI系案件に参入できれば収益性は高いが、そんなスキルを自社で完備できる企業はごくわずか。
結果的に、炎上寸前のプロジェクトの一部分を安価に請け負い、なんとか存在感を示すことで次の仕事につなげていく。
◆燃えるプロジェクト、そして「勉強という名の労働」
大手ベンダーに勤めていた頃、接待にやってくる中小のシステム会社の社長たちは、まるで命綱をつかむような覚悟だった。
「うちに何か案件ありませんか?」
その声の裏にあるのは、社員たちを食わせるための必死の営業。
しかし実際に渡される仕事は、ドキュメントの読み込み、バグ出し、チェック作業、手順書作成…。
「AIの案件って聞いたけど…?」
なんてこともざら。しかも納期は1週間、2週間と極端に短い。
そして休日は、“プロジェクトを理解するための勉強日”と称され、静かにPCを開く日曜日。
◆休みがない理由、それは「誰かの責任」だけではない
もちろん、プロジェクトマネージャーのスキル不足が炎上を招くこともある。
だがそれ以上に、企業として「案件を取らなければ倒れる」構造の中で戦っている側面も見逃せない。
「社員に休みを」と思いながらも、社長自身が休めていない現実。
会社のステージによって、休みがある・ないが分かれるという厳しい現実が、そこにある。
◆だからこそ、自分のステージを見極めて
もしあなたが、
「どうしてこんなに休めないのだろう」
と思ったなら、まずは会社のビジネス構造や戦略を見てみよう。
今は“存在感を示すステージ”なのか、それとも“収益を確保するステージ”なのか。
理解した上で、「この船に乗り続けるのか、乗り換えるのか」を判断するのも立派な選択だ。

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◆最後に:私ならできる、明日からの一歩を
燃える現場に身を置いているからこそ、得られる知識や経験も確かにある。
でも、それに流されてばかりでは、自分を見失ってしまう。
どんな立場でも、自分の価値を信じて、次のステージへと歩んでいこう。
私ならできる!明日から踏み出す新たな一歩を――。
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