外資だから安心?いや、見極めを間違えると逆に詰む。
うわっ!意思決定、どこで止まってんの!?
そう思ったのは、入社半年後のプロジェクト会議中だった。
「外資は意思決定が速いって聞いてたのに……」という幻想は、静かに崩れ去った。
◆ 「外資=高給&スマート」…本当にそう?
「いつまで外資と国内の比較してるんだよ」と思うくらい、この話題は繰り返される。
でも実は、今や“外資”と“国内”の線引きはとても曖昧になっている。たとえば、本社は海外でも、日本に重要な機能を持つ企業もあるし、その逆もある。逆輸入企業だってある。
「外資はスピーディー」「国内はお役所的」──そんな言葉に振り回されて転職した友人は、今はその会社のSlackで時差と格闘している。
◆ 「グローバル」と聞いていたのに…?
「うちはグローバル企業です」そう面接で語っていたが、実際に働いてみると、日本支社の扱いは“拠点”というより“支店”。
日本で名前が知られていても、海外では全く無名。そんな企業も多い。
その結果、何が起きるか。
プロジェクトの提案を本国に通す際、誰がキーマンなのか分からない。仮に分かっても、時差のせいで会議の設定も困難。英語も文化も違えば、「なぜこれが重要か」の説明だけで一苦労。
◆ 「決定の速さ」=「話を聞いてもらえる」とは限らない
外資は確かに決定が速い。
でもそれは「上からの指示がコロコロ変わる」の意味かもしれない。
「下からの提案がすぐ通る」という意味ではない。
むしろ日本支社は、本国の“決まったことを遂行する場所”になりがちだ。
一方で国内企業なら、決定権を持つ人が目の前にいる。根回しも、ランチも、飲み会も使える。社内改革に挑むなら、むしろ国内本社の方が有利なこともある。
◆ 結局、「外資」か「国内」かより「その企業」次第
「外資=こう」「国内=ああ」なんていうステレオタイプは、今や意味をなさない。
企業ごとに体制も、文化も、風通しの良さも違う。
大切なのは、“自分が何を実現したいのか”と、“その企業でそれができるのか”のマッチング。
そのためには、面接は「選ばれる場」ではなく「情報を引き出す場」として捉えることが大切だ。
本社はどこにあるのか?意思決定はどこで行われるのか?
あなたの提案が実現しやすい組織構造か?
一歩踏み込んで質問してみよう。
◆ 明日からの一歩、私ならできる!
転職とは、環境だけでなく、自分の在り方を見直すチャンスでもある。
企業のラベルに惑わされず、自分が“働きやすく、力を発揮できる場”を見極めよう。
面接は怖くない。未来をつかむための第一歩。
「私ならできる!」そう信じて、明日からの一歩を踏み出そう。
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