税率、元号、2000年問題…政策の裏でシステムがどう揺れてきたのかを、やさしく解説。
ドドンッ!選挙のたびに、システム屋がバタバタしてるって知ってましたか?
はい、本当なんです。
選挙で話題になるのは「誰が当選するか?」ですが、私たちシステム屋が注目するのは、その後に出てくる政策。特に「制度の変更」があると、ITの世界はてんやわんやになります。
■ 一番影響が大きいのは「税金」
たとえば、消費税が5%→8%→10%と変わったとき。
レジシステムや会計ソフト、請求書のフォーマットまで、ありとあらゆるシステムの中身を見直す必要が出てきました。
複数税率(軽減税率)になるとさらに複雑になり、設定変更・テスト・トレーニングまで発生します。
表には見えないところで、無数のシステムが黙々と“政策対応”をしていたんです。
■ 世界が震えた「2000年問題」
これは伝説級でした。
昔はデータ容量を減らすため、「年」を“下2桁”で保存していました。
1985年なら「85」、1999年なら「99」。
ところが2000年になると「00」…え、1900年?2000年?どっち!?
この問題を回避するために、年表示を2桁から4桁へ修正する大改修が一斉に行われました。
世界中の企業が深夜までシステムチェックに追われる、IT史に残る一大イベントでした。
■ 元号が変わる、それだけで影響大
「平成→令和」の改元でも、やはり影響が。
多くのシステムが「元号=漢字2文字」で設計されていたため、
“もし3文字になったらシステム壊れてた説”も冗談ではありませんでした。
日付表記の変換ロジックや、帳票の出力、UI修正など、地味だけど手間がかかる作業が山ほど。
■ システム会社にとってはチャンス。でも…
制度変更は、私たちシステムベンダーにとっては新たな案件のチャンスでもあります。
でも、発注側は大変です。
多くの場合、制度変更のためのIT予算なんて組まれていません。
「税制が変わったからシステム直してください」
「仕様が変わったので再構築が必要です」
そんな急な要望に応えるには、追加開発+テスト+検証が不可欠。
未来に向けた前向きな施策も、足踏みしてしまうことがあります。
■ 明日を止めないために、今できること
選挙で票を投じることはとても大切!
その上で、慎重に投票先を決めるときに、
提案された政策が、その後の制度にどんな影響が出るかを考えることも大切!
そして、それがどんな技術的インパクトを生むかを知っておくことが、
未来を守る一歩になるはずです。


私ならできる!明日から踏み出す。
政策と技術、その両方を見つめながら、未来をもっと良くしていこう。
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