24時間365日、止まらない幻想が生む“ぷすんぷすん”の危機
驚きの出発点
「えっ!?システムに休みなんているの?」
そう思ったあなた、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
多くの人がこう考えます。
――システムだから24時間365日動いていいんでしょ?問題ないんでしょ?
でも実際は、そんな安易な発想で作られたシステムが世の中には山ほどあるのです。
システムが休むときとは?
システム設計で重要なことのひとつに、「休む時間を考えてあげる」ことがあります。
「働き続けるわけです。休みなく」。
するとどうなるか?
どこかで必ず限界がやってきます。
ある日突然、煙を出して「ぷすんぷすん……」と止まってしまう。
――まあ、それは冗談ですが(笑)。
本当の問題は、アップデートやチェック、クールダウンをするタイミングがなくなることです。
動きっぱなしのシステムには、これらを行う余白がありません。
そして「止められないから」という理由で後回しにした結果、ある日突然大きなトラブルに直面するのです。
バスのドライバーに学べ
今はシステムを二重化して、交代させながら運用するという考え方も広がっています。
ですが、交代するなら交代できるように設計をしておかなくてはなりません。
ほら、バスのドライバーだって走行中にいきなり別の人に変わったりしませんよね?
必ず車庫に戻って、引き継ぎをして、安全に交代します。
システム間でも、同じように“スムーズな交代”ができる仕組みを作る必要があるのです。
「勝手に動かしておけばいい」の末路
「システムは勝手に動かしておけばいい」――そんな設計思想で痛い目を見ている企業は少なくありません。
実際に私も数多くの現場を見てきましたが、ほとんどの場合「休息設計」を意識していないことが原因でした。
人間だって働き続ければ倒れるように、システムにも休息が必要なのです。
みんなにやさしい設計を
システムにも休息を!
それは単にメンテナンスの都合ではなく、利用する人、運用する人、そして未来の利用者すべてにやさしい設計へとつながります。
「システム=常に動くもの」という固定観念を一度壊し、どうすれば健全に長く働けるのかを考えること。
それこそがこれからの時代に求められるエンジニアの姿勢だと思います。
明日から踏み出す一歩
明日からの一歩。
「私ならできる!」そう信じて、システムに休息を与える設計を始めてみませんか?
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