社内にいる? いや、社外かも? システム屋の開発現場は、あなたのすぐ近くかもしれません。開発プロジェクトの舞台裏を覗いてみよう。
「えっ、開発ってどこでやってるの⁉」
ある日、そんな素朴な質問を受けて、私は少し戸惑った。考えてみれば、確かに“システム屋”の居場所って、世の中にはほとんど知られていない。ユーザーの目に触れるのはアプリやサイトだけ。それを作っている人たちが、どこにいるのかなんて、なかなか想像がつかないのも無理はない。
システムの開発場所、それはプロジェクトの成功を左右する「空間」そのもの。開発効率、チームの一体感、情報伝達の速さ…すべてに影響する。
🏢 自社の部署に所属? でもそれは「ベース」にすぎない
企業によって、開発体制は異なる。金融、産業、公共などの業種別にチームが分かれていたり、アプリケーション、基盤、運用など技術領域ごとに構成されていたり。
でも実際には、「部署」で仕事をするのではなく、プロジェクト単位で人が動く。お客様からの依頼で新規システムを立ち上げるとなれば、各部署から必要な人材がピックアップされ、臨時チームが作られる。
「アプリ担当3人出せますか?」
「はい、来月からアサイン可能です」
「フレームワーク側は1.5人で回します」
そんな調整の末に、仮設のプロジェクトルームが生まれる。
🤝 一緒に働ける距離が、最強のインフラ
開発は、チャットだけでは成立しない。隣に座っているからこそ伝わる、「あの設計ってこうなってる?」の一言が、トラブルを防ぎ、品質を保つ。だからこそ、プロジェクトルームの物理的距離は非常に重要だ。
多くの場合、クライアント先での会議が頻繁に行われるため、オフィスではなく、クライアントの近くに場所を借りることが多い。徒歩5分圏内なら理想的。時間のロスを減らし、コミュニケーション量を増やす。
時には、プロジェクトルームのすぐそばにあるビジネスホテルに長期滞在することも。炎上中の案件や、リリース直前の追い込み時期には「寝ずに開発」の日々もある。
🌐 じゃあ、リモートはどうなの?
最近ではリモート開発も浸透してきたけど、それでも初期フェーズでは「顔を合わせて作る」ことが最優先されるケースが多い。設計や要件定義は誤解が生まれやすく、対面のほうが圧倒的に伝わる情報量が多いから。
リモートでの効率が上がってきたとはいえ、やっぱり「最初は一緒にいて、途中から分散」が黄金パターン。ハイブリッドな働き方が求められている今、物理的な距離の戦略はますます重要になってきている。
🧳 それでも、システム屋はそこにいる
オフィスの片隅、借りた会議室、都内のウィークリーマンション、地方都市のサテライトオフィス…。
システム屋の居場所は、その時々のプロジェクト次第。彼らは、プロジェクトが動く場所に自然と現れ、そしていなくなる。
「どこにいるの?」と聞かれたら、私はこう答える。
「あなたのビジネスのすぐ隣に、私たちはいます」と。


🚀結びに
システム屋は、目立たないけど、どこかで必ず誰かのビジネスを支えています。
場所に縛られず、プロジェクトに応じて移動しながら、最適な開発を届ける。
私ならできる、明日から一歩、踏み出してみよう。
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