グローバルITの裏側には、国選びという戦略がある
「えっ!?日本って“作る”国じゃないの?」
そんな驚きから始まった、私のグローバル開発との出会い。実は日本は、自国だけで完結せず、多くの国にシステム開発を依頼している“発注国”なのです。
システム開発は、単なる技術力の勝負だけではありません。コスト・タイムゾーン・人材規模・育成力。これらのバランスが絶妙な“国”が選ばれ、そして育てられています。
インド:中国:ベトナム 定番の3カ国はそれぞれ役割が違う
まずは王道、インド。
世界のIT頭脳が集結する、まさに「IT国家」。コストはやや高めになってきたものの、アメリカやヨーロッパとも連携しやすく、英語でやりとりできる安心感は絶大です。
一方で“インド英語”に苦戦する人もちらほら…。
次に中国・大連。
ここは、かつて日本企業が運用サポート拠点として一斉に進出した場所。今では、開発フェーズでも頼れる日本向けオフショア開発の本丸となりました。
そしてベトナム。
数年前まで「安価な開発」の代表格でしたが、今やダナンなど中堅都市まで開発の波が到達し、着実に“IT国”の地位を築いています。
世界は広い、開発先はもっと広い
意外かもしれませんが、グローバル企業では東欧・ポーランドを活用している例もあります。
アフリカではモロッコ、アメリカではメキシコや南米と、地域ごとの戦略も鮮明になってきました。
共通点は、
-
現地で技術者が確保できるか
-
他社と協力してリソースを集められる環境か
-
時差が業務の妨げにならないか
このあたりが決定打になります。
開発力=人の多さ+育成力+英語力+統制力
そんな数式が、頭の中で浮かぶようになったのも、グローバルとのやりとりを経験してからです。
日本が先頭を走るために
技術的な優位性を持つことも大事。
でもそれ以上に、「他国の技術力をどう使いこなすか」が、今後の日本の強さの鍵だと私は思います。
1社だけでは対応できないからこそ、世界を見渡し、強みのある国に適切に依頼する力=マネジメント力が必要になります。
私たちがやるべきことは明確。日本を世界とつなぐ開発ハブに育てることです。
アンケートでおこづかい稼ぎ
自宅でできるフィットネスサービス SOELU(ソエル)

明日から踏み出す一歩
「国に頼るなんて情けない」ではなく、「国の強みを活かして、最高のものを作る」という発想が、今のITには求められています。
先人たちが切り開いてくれた道の先に、私たちの未来があります。
私ならできる!明日から踏み出す。
コメント
コメントを投稿