検索の裏側で起きている、ITとマーケの絶妙な駆け引き
「えーーー!? SEOって、システム部門の仕事だったの!?」
思わず声が出たのは、営業チームとの打ち合わせ中。
Webリニューアルの話をしていた時、「検索順位を上げたいから、IT側でSEOお願いできる?」と、さらっと言われた。
SEO――Search Engine Optimization。
そう聞くと「なんかITっぽい言葉」に思えるし、確かにWebやシステムにも関係している。
でも、実はSEOは“完全なITの仕事”とは言いがたい。
SEOって、IT?それともマーケ?
SEOの本質は、「自社の商品やサービスを、検索エンジンで上位に表示させる工夫」。
つまり、お客様に見つけてもらうためのマーケティング施策の一部。
検索キーワードを選んだり、記事を最適化したり、クリック率や離脱率を分析したり。
マーケティングの戦略と行動心理の塊なんです。
確かに、HTMLの構造を整えたり、サイトの表示速度を改善したりと、IT的な技術要素も絡んでくる。
でも、それはあくまで“マーケの狙いを叶えるための手段”に過ぎない。
昔はなかったSEOという考え方
インターネット黎明期、そんな言葉はなかった。
検索も今ほど高精度ではなかったし、「見つけられない情報」が当たり前だった。
でも今は違う。
検索が当たり前になり、ユーザーの行動も膨大に蓄積され、その行動データを元に「どうすればクリックされるか」を考える時代になった。
そこでSEOという言葉が生まれ、
システムが作り出したWeb基盤の上に、マーケターたちが戦略を構築するようになった。
ITとマーケティングが生んだ最強タッグ
SEOは、システムの力とマーケティングの知恵が手を取り合って進化してきた分野。
HTMLのタグ一つ、ページ表示のスピード一つが、戦略の成否を分ける。
ITだけでも、マーケだけでもうまくいかない。
だからこそ、両方の視点を持った人材が求められる。
「SEOってITでしょ?」ではなく、「マーケとITの架け橋、それがSEOなんだ」と私は思う。
私ならできる!明日から踏み出す
「IT担当だからわかるでしょ?」
そんな一言から始まった今回のやりとりも、今ではマーケチームとのいい協力関係につながっている。
お互いの領域を理解し、つなぎ、広げていく。
それがこれからのIT人材の役割だと感じている。
システムとマーケティングの交差点に立てるって、実はすごく面白い。
私ならできる、きっとあなたもできる。
明日から、また一歩踏み出していこう。
コメント
コメントを投稿