元号変更から2000年問題まで。イベントの裏でうなるシステムたちの物語
うわっ、動いた!──その瞬間
まるで巨大な機械が一斉に目を覚ましたかのように。
世の中のシステムが一番動く瞬間って、いったいいつだと思いますか?
答えは、大きなイベントがあるときです。
祝日やセール開始もそうですが、日本では特に「元号が変わる瞬間」が如実。役所、銀行、通販サイト、あらゆるシステムが同時に稼働し、裏ではとんでもないデータの洪水が流れています。
自分のシステムだけでは安心できない
怖いのは、自分のシステムは完璧でも、相手方のシステムに不具合がある場合。
特に送金システムなんて、ドッキドキです。銀行間で事前に「テスト済みです!」と言われても、テスト環境と本番環境は別物。本番当日にしか現れないバグが潜んでいることもあるのです。
冷や汗ものだった2000年問題
思い出すのは、あの2000年問題。
1990年代、システムのメモリは今ほど大きくなく、年を「19XX」の下2桁で表すのが普通でした。
たとえば1999年12月12日は「991212」。たった6桁です。
これが2000年になると「000101」。システムによっては1900年と誤認し、計算が狂う危険性がありました。しかもこれは、日本だけでなく全世界規模の課題。世界中のエンジニアが冷や汗をかきながら年越しを迎えたのです。
6桁から8桁へ──進化するシステム
今は2025年8月9日。もし当時の6桁表記なら「250809」。
──これ、1925年と2025年の区別がつかないですよね。
だから現在は「20250809」と8桁で記録します。
メモリや処理能力が飛躍的に向上したおかげで、8桁でも問題なし。
ただし、こうした「桁数ひとつ」の違いが、システムを止める原因になることもあります。
6桁か8桁か。たったそれだけで、エンジニアたちは何日も議論を重ねるのです。
次に動くのはいつか?
では、次にシステムが本気を出すのはいつでしょうか?
新しい時代の幕開け、巨大イベント、突然の社会変化──そこに必ずシステムが関わります。


結論──私ならできる!
イベントの裏には、汗と緊張と、ちょっとした誇りがある。
そして次の瞬間も、きっと乗り越えられる。
そう、私ならできる!明日からまた一歩踏み出す!
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