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システム屋の逆襲!──事業会社で見つけた意外な真実

プロジェクト成功がゴールじゃない?調和と横のつながりがカギになる新しい働き方



「えっ!? プロジェクトが成功しても最高評価じゃないの!?」──事業会社に入って、まず私が驚いたことだ。
長年システム開発の現場で鍛えられてきた私にとって、成功=評価、解決=信頼、これが当たり前の方程式だった。ところが、その常識はあっさりと覆された。

システムを知っているだけでは活躍できない

システムを深く理解している人、説明がうまい人。そんな人が主役になると思っていた。だが現実は違った。
評価されているのは「長くいる人」だったのだ。驚くことに、事業会社では知識や成果よりも“横のつながり”を持っていることが強さになる。長くいる=多くの人を知っている=影響力がある。この方程式が強固に存在していた。

組織のルールにカルチャーショック

別部署と話すときも、まず上司を通すのが基本。プロジェクト単位でスピーディに動く世界にいた自分には、これがカルチャーショックだった。
「問題を解決すればヒーロー」ではなく、「組織の調和を乱さないこと」が重視される。システムのトラブルを解決しても、「頼れる人」とは必ずしも呼ばれない。事業会社では、事業を進めること、そして社内の調和を守ることが最優先されるのだ。

プロジェクトの成功よりも大切なもの

プロジェクトが失敗しても、お客様に怒鳴られることはない。その代わりに、社内での関係性やスピード感が問われる。つまり、事業会社における「成功」とは、数字や納期だけでは測れない。
「事業の推進」と「組織の調和」。その両方を意識して初めて、一人前と見なされる。

システム屋としての武器を再発見

そんな環境で少し考えた。「自分のやってきたことは本当に評価されないのか?」
いや、そうではない。私はこれまでシステム開発で、異なる立場の人々の意見をまとめ、調整を重ねてきた。プロジェクトとは、調整の連続であり、システムを作ること自体が“調和”の営みだ。
つまり、調整力は事業会社でも大いに活かせるのだ。

システムを理解できる+調整ができる──この2つを備えたシステム屋は、事業会社ではむしろ強い。
気づけば私は「事業会社でこそ、システム屋は活躍できる」と確信するようになっていた。

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明日からの一歩へ

事業会社に入った当初はカルチャーショックの連続だった。でも今は思う。
私はシステムの世界で「調和」を学んできた。だからこそ、事業会社という舞台でもその力を発揮できるはずだ。

明日からは、プロジェクト成功をゴールにするのではなく、組織と事業の調和を意識して動いてみよう。
私ならできる。いや、必ずできる!

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