事業会社で気づいた“低い地位”の真実と、これからの可能性
「えっ!? システム屋って、こんなに肩身が狭いの!?」──事業会社に転職したばかりの私は、思わず心の中で叫んだ。
コンサル時代には、要件定義から検討、開発、ローンチまで一気通貫でプロジェクトを回し、堂々と成果を語れた。ところが、事業会社に入ってみると、システム屋は驚くほど低い位置づけに置かれていたのだ。
■ 歴史を振り返るとわかること
なぜシステム屋の地位は低いのか?それは歴史を見ればよくわかる。
製薬会社では薬を作ること、説明することが企業の中心。エアコン製造会社ならエアコンを作り、販売し、説明することが中心だ。こうした「事業の核」としての業務は、長い時間をかけて社会に認識されてきた。
一方で、システム屋の役割が形を持ったのは、PCが普及し始めたここ数十年のこと。システムは主業務を支えるものであり、各事業部のサポート役として位置づけられてきた。
2000年前後には大規模なシステム部署が立ち上がった時代もあったが、その後ノーコードの発展などで再び「業務支援」の位置に押し戻され、システム屋の立場はバラバラで総じて低めになっていった。
■ でもちょっと待って!
ここで立ち止まって考えてみたい。
今やシステムが関係しない業務なんて、ほとんどないのだ。
・足で稼ぐ営業も、システムで報告し、AIにサポートされている。
・製造現場では、システムからの生産指示なくして機械は動かない。
・顧客対応も、バックヤードも、システムを通してつながっている。
もはやシステム抜きにして業務は語れない。ならばシステム屋はもっと胸を張るべきではないか。
■ 両方を知る唯一の存在
システム屋は、業務を理解し、同時にシステムも理解している。両方を知る存在は他にいない。つまり「自分がいなければ、この会社の、この業務は回らない」のだ。
考え方次第では、システムはコスト削減にとどまらず、利益を生む仕組みにもなりうる。金融業を見ればわかるように、今やシステムの良しあしが業績そのものを左右する時代になった。各業界も同じ道を進みつつある。
システム屋が会社の“メイン”となる日も、そう遠くはない。
■ 明日への一歩
システム屋はもっと自信を持っていい。
もっと誇りを持っていい。
私たちは支援役ではなく、未来を切り拓くパートナーなのだ。
だからこそ私は胸を張って言いたい。
「私ならできる! 明日から一歩を踏み出す!」
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