スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

6月, 2025の投稿を表示しています

ブログを翻訳

🚀「あの背中が、人生を変えた」──東証IT部門で見た“攻めるシステム”の衝撃

 業務の下請けを超えて、ビジネスを動かす主役になると決めた日。 「うわ、こんなにシステムがカッコいいなんて、誰が想像しただろう⁉」 東京・兜町、霞がかった朝。スーツ姿で向かう東京証券取引所のビルの中、私はある人の背中を目の当たりにして、震えるような感情を覚えていた。 私はかつて、 東京証券取引所のIT企画部で2年間 働いた。 そのとき、CIO(最高情報責任者)としてシステム戦略を引っ張っていた方がいる。 この方が、本当に“異次元”だった。 金融の専門家ではない。だが、誰よりもこの「取引所」という巨大な仕組みにシステムで切り込み、 業務を変革し、世界と戦える武器にする という強烈なビジョンを持っていた。 彼の口癖は、「 業務の下請けで終わるな。システムでビジネスを動かせ 」だった。 DXなんて言葉がなかった時代に、DXしていた人 2010年前後、まだ“DX”という言葉が世間に浸透する前のこと。 彼は、東京証券取引所のシステム刷新を次々と仕掛けていった。 従来の「業務が設計し、システムがそれを作る」という枠を超え、 システムが主導して業務を再構築する ようなプロジェクトばかりだった。 しかも、それは単なる刷新ではない。 秒単位で勝負が決まる高速取引の時代 を見据えて、 ミリ秒レベルでの高速化 、可用性、信頼性、そして運用までを包括した「攻めのIT」を実践していた。 その中で私は、はっきりと“今までのシステム屋”の枠が壊れる音を聞いた。 「システムは武器になる」その真実に気づいた 東証のIT企画部で見たのは、ただの開発や保守ではなかった。 人事・組織・予算までも設計しながら、システムの力で企業価値を高めるという、本物のIT経営 だった。 「これが、世界を目指すシステム屋の姿か……」 そう感じた瞬間、私は自分の中でスイッチが入った。 業務から「言われたものを作る」だけの関係は終わりだ。 ビジネスを動かすには、システムがリードすべきなのだ。 あの日から、“生き方”が変わった この経験が、私の価値観を根底から変えた。 システム屋だって、いや、 システム屋だからこそ、経営を変えられる。 その背中を、私は東証の現場で、リアルに見てしまったのだ。 今も多くの企業では、「業務が主、システムは従」という関係が続いている。 ...

えっ、同じ地球なのにここまで違う? ―文化がつなぐグローバルチームの作り方

リーダーシップに国境はない?違いの中に見つけたヒントとは 「わあ…なんでこんなに、みんなスマートなの⁉」 これは、私が初めてグローバルなチームの会議に出たときの率直な感想です。 言葉だけでなく、立ち居振る舞い、場の読み方、ユーモアの入れ方まで、国際舞台のビジネスマナーがにじみ出ていて圧倒されました。 グローバル企業に勤めて数年、いろんな国籍の同僚と仕事をするなかで、ふと気づくことがあります。 それは――**日本人リーダー、少なくない?**ということ。 もちろん能力がないわけではない。むしろ、技術力や勤勉さ、プロ意識は抜群です。 でも、なぜかグローバルの“前線”に立っているのは、アメリカ、ヨーロッパ、インドなど他国の同僚が多い印象です。 「この人、どこの出身なんだろう?」の正体 面白いのは、彼らの出身国を正確に把握できていないことが多いということ。 なぜなら、育った場所や文化背景が複雑な人が多いんです。 「生まれは〇〇、育ちは××、学生時代は△△、今は□□に住んでる」なんてのはよくある話。 でも、そうした多国籍・多文化のシャワーを浴びてきたからこそ、“違い”に敏感でありながら、“共通点”を見つけるのが上手いんです。 違いを超えるリーダーシップ たとえば、飲み会で出てきたちょっとクセのある料理に対しても、彼らは決して嫌な顔をしない。 宗教的な理由で食べられない食材がある人も、さりげなくメニューを調整して場を壊さないようにする。 気候やトイレ、交通の不便さ、どれも文句ひとつ言わずに対応してしまう。 そう、 文化の違いを前面に出さず、でも決して無視せず、静かに尊重する ――これが彼らの強さなんです。 文化に「依らない」軸を持つ 多国籍メンバーを率いるリーダーたちは、文化に過度に頼らず、 文化に依存しない共通のゴール を持っています。 「みんな違って、だから面白い。でも、目的は一緒」 その軸があるから、会話が曖昧にならず、行動がブレず、信頼されるのだと思います。 特に、アメリカやヨーロッパ出身のリーダーは、州や国の違いを乗り越える経験が多いようです。 でも、アジアだって同じはず。たくさんの国や文化に囲まれていて、私たち日本人も十分“異文化耐性”を育てられるはずなんです。 私たちだってできる。 言葉や文化が違っても、人の気持ちを...

その言い方、日本人だから厳しいの? “無意識の厳しさ”をほどいて、日本人同士こそ優しくなれるヒントを探す

日本人が日本人に厳しくなる理由 グローバル企業で働いていると、英語になると柔らかく、日本語になるとキツくなる——そんな現象に何度も出会ってきた。 それは単なる言葉の使い分けじゃなくて、「バイアス」や「期待値」が絡んでいるように思う。 英語では「相手が外国人」という意識が働き、丁寧に伝えようとする。でも、日本語同士だと「わかってるでしょ」という甘えや期待があって、言葉が雑になりがち。 ■ 日本語は“言葉の機微”が複雑すぎる 日本語は言い回しが複雑だ。敬語、謙譲語、遠回しな表現、含み……だからこそ、言葉の選び方ひとつで印象が変わる。 微妙なニュアンスに敏感だからこそ、厳しさや冷たさが際立つこともある。「いつもどおりの言い方」が、相手にはキツく響いているかもしれない。 ■ 日本語ペラペラの外国人は評価されがち? 一方、日本語を話せる外国人に対しては、「日本のことを理解してくれている」と高評価になりやすい。 同じ内容でも、 外国人が言うと褒められ、日本人が言うと厳しく見られる ——そんな現象は現場でよく見かける。 この差って必要なんだろうか? 仕事は成果で評価すべきで、言語や文化に左右されすぎるのは、本質からズレている気がしてならない。 ■ 「憧れるのはやめましょう」から生まれた覚悟 ある有名人が言っていた「憧れるのはやめましょう」という言葉が、ふと頭をよぎる。 憧れをやめ、自信を持って、自分のスタイルでグローバルに挑む。 日本人同士だからこそ、 もっと優しく、もっとフラットに、もっと建設的に向き合いたい 。 僕は、そんな職場を目指している。 空いた時間でお小遣いを貯めよう!「アイリサーチ」     ■ 明日から踏み出す、その一歩 誰かを変えるのではなく、自分から変わっていく。 自分の言葉を見直すだけでも、世界はきっと少し変わる。 私ならできる!明日から踏み出す!

えっ、日本人って日本人にだけ厳しいの!? グローバル企業で見えた、日本人の“言葉の使い分け”と無意識のバイアス

  言葉が変わると、人も変わる? 「うわっ、同じ人とは思えない!」 グローバル企業に入って数年、ふとした瞬間に感じたのは、 同じ人が話す言語によってまるで“人格”が変わる ということだった。 同じ会議で、日本語で発言しているときは、どこか冷たく、きつめな言葉を選びがちなある日本人マネージャー。ところが、その人が英語を話し出すと、表情は柔らかく、丁寧な言い回しに変わる。不思議だ。 ■ 通訳の人が“空気清浄機”に見える瞬間 たとえば、僕のチームに対して責任を問うような局面があるとする。日本語では「それは貴社の責任ですよね」と、刺すように言われるのに、英語になると「It would be better if your team could support that」となる。語尾も表情も全然違う。 通訳の方が板挟みになる場面もよくある。日本語でピリついた空気のなか、英語に訳すときは少し柔らかく。まるで空気清浄機のような働きをしてくれている。 ■ なら、日本人にも優しくしてよ でも、 だったら、日本人にも優しくしてよ! 外国語ができるだけでバイアスが働く。例えば、日本語を話せる外国人に対しては「すごいですね、日本語も勉強されて」と感心される。でも、それって冷静に考えると、仕事の成果とは直接関係がないことも多い。 アンケートでおこづかい稼ぎ     ■ 外国人上司の意外なアドバイス 外国人上司からは、こんなフィードバックをもらったこともある。 「君は、外国人にも日本人にも態度を変えない。とても良いね。でも、日本人にはもう少し“人を見て態度を変えてもいい”かもしれない」 それってどういう意味?と最初は戸惑ったけれど、確かに、日本人には“外国人バイアス”がかからないから、意見が通りにくくなるのだ。 ✅ 次回(後編)では、「日本語」という言語が生む厳しさの正体と、無意識の比較文化バイアスについて、さらに深掘りしていきます。

この人、ほんとにAIわかってる? ― その場で聞いてみよう、AIが見抜く「わかってる人」 ―

できますよ!の裏に潜む違和感 「AIで全部できます!」 え、ホントに!?と思わず目を見開いたのは、ある商談の時。 最近、AIという言葉を使わないプレゼンの方が珍しい。 文章生成、翻訳、データ分析、アイデア出し、マーケティング… なんでもできる夢の技術。まるでドラえもんの道具のようだ。 でも、ふと疑問が湧く。 この人、本当にAIのこと、わかってる? 見せてもらおう、AIとの「対話力」 「できます」だけでは、信用できない。 特に、売込みモード全開のベンダーの話には注意が必要だ。 AIは便利だけど、どこまでが現実で、どこからが理想なのかが見えにくい。 だからこそ、僕はいつもこう提案する。 「その場でAIに質問してみてください」 例えば、こう言ってみよう。 「あなたのAI成熟度を教えてください」 ChatGPTでもCopilotでもいい。 その人のスマホやPCから、実際にAIに問いかけてもらうのだ。 AIが教えてくれる“AIの理解度” AIは、こんな答えを返してくれる。 「あなたの成熟度は6です。活用経験はあるが、業務への統合は不十分です」 あるいは、「あなたのレベルは2、まだ試行段階ですね」など。 10段階で評価してくれるから、とても分かりやすい。 1〜2なら、論外。 5あたりなら、ちょっと使ってるけど、業務に活かせてない。 7以上なら、ちょっと話を聞いてもいいかも? そして9以上なら、きっとあなたの味方になってくれる。 AIは“考える力”を写す鏡 ちなみに僕は、自称「9.5」。 AIとは日々の仕事でも活用しながら、毎日のように会話している。 気になる情報を探すとき、悩んだアイデアを整理したいとき、 ふとした疑問を投げると、ちゃんとヒントをくれる。 AIは“考える道具”。 正しく問いかけ、上手に活かす力こそが求められている。 逆に言えば、誰でも“少しずつ成長”できる。 アンケートでおこづかい稼ぎ     AIを味方に、未来へ踏み出そう 今すぐ完璧になる必要はない。 昨日より少しだけ前に進めれば、それで十分。 わからないなら、AIに聞けばいい。 その姿勢こそが、これからの時代を生きる“AIリテラシー”なのだと思う。 「あなたのAI成熟度を教えてください」 まずは、その...

グローバルプロジェクト成功!その後、私は消えた?【後編】

華々しい成功の裏で起こった「見えない失脚」 プロジェクトロスを超えて、自分の次の一歩を考える物語 🎉社内のヒーローになった、はずだった AWS移行プロジェクトを見事成功させた私は、社内でもちょっとした有名人になった。 「お疲れさま!」「すごかったね!」そんな言葉が飛び交い、グローバルのメンバーからもLinkedInで祝福メッセージが次々届いた。 でも……ふと気づいた。 昇進の話も、昇給の話も、来ない。 拍手だけが鳴り響き、報酬はどこにもなかった。 🤖プロジェクト完遂=居場所喪失? さらに驚いたのは、私が所属していたチームに 新しい人が入っていたこと。 プロジェクトに集中するために離れていた間、私の役割を補うために人が採用されていたのだ。 プロジェクトが終わり、「戻ってきました!」と笑顔で帰るも、そこにはもう “私の席”はなかった。 🌀自分のミッションが、他人のものに 新しく入った人がチームのミッションを担当し、私はトラブル対応係に。 名ばかりのグローバル担当、なんとなく残された「AWSの人」―― 確かにプロジェクトは成功した。だけど、そのあとがなかった。 会社内で、私の頑張りを 評価できる人がいなかった 。 📉プロジェクトロス、その正体は プロジェクトロスという言葉がある。だが、私が感じたのはそれ以上だった。 「自分の努力が報われない」という、静かにじわじわと効いてくる喪失感。 そして、「今、私は何のために働いているのか?」という問い。 🧭立ち位置を見失わないことの大切さ 今振り返って思う。 プロジェクト中に、自分の“次の立ち位置”を見つけておくべきだった、と。 華々しいプロジェクトの裏側で、自分自身の居場所を築くことを怠っていたのかもしれない。 グローバル企業においては、プロジェクトが終わったあとこそが、本当の“サバイバル”の始まりだ。 🚪最後に選んだ「次の一歩」 結局、私はその企業を離れた。 誇りと実績を胸に、次のステージへ進むために。 でも後悔はしていない。 あの経験は、今でも自分の武器になっているし、グローバルと日本をつなぐ意味も深く理解できた。     ✨明日からの一歩は、今ここから グローバルプロジェクトは面白い、難しい、でも本当に挑戦しがいがある。 ...

グローバルプロジェクト成功!その後、私は消えた?

グローバル企業で成功したはずのプロジェクト、その裏側にある“意外な現実”とは 💥プロジェクト成功のはずが、まさかの事態!? うそでしょ!?プロジェクト大成功したのに、私の居場所がなくなった――! グローバル企業に勤めて数年。いくつかのプロジェクトを経験してきたが、中でも強烈に記憶に残っているのが「グローバルAWS移行プロジェクト」だ。 🌐グローバル vs 日本の構図 もともと日本発祥の企業でありながら、今ではグローバルに展開するこの会社では、よくある構図がある。 それは、 「グローバルで決まったことを、日本がどう飲み込むか」 という構図だ。 海外のリーダーたちが計画し、日本側を説得して実行に移す。だが実際のところ、グローバルの意思決定は遅く、何をしているのか分からない。連絡もなかなか来ない。 AWSへの移行案も、立ち消えたと誰もが思っていた。 🧨いきなり始まった!?秘密裏のプロジェクト ところが、ある日突然、動き出した。 実はアメリカで密かに準備が進められており、ベンダーもすでに決定済み。 日本に対しては「この流れに乗ってください」とだけ言われた。 当然、誰も賛同しない。誰も助けてくれない。 まず私が取り組んだのは、日本社内での説得。 何ヶ月もかけて、影響範囲の説明、責任分担、スケジュールの共有など、根回しと合意形成に奔走した。 🇯🇵日本だけ後発、リソース確保に苦戦 ようやく日本社内の了承を取り付け、プロジェクトが本格始動。 すでに他国では一部移行が完了していたため、日本は完全なる後発。 その結果、リソースの確保は難しく、発言権も弱い。 「最初に手を挙げた国の意見が通りやすい」――これは、グローバルあるあるだ。 ⚙技術者、調整役、通訳まで、すべて私 技術支援、トラブル対応、PM、通訳役までこなす毎日。 グローバル側が出してくる資料や仕様は、日本の現場では通用しないものばかり。 そのギャップを埋めるために、朝も夜も働きづめだった。 空いた時間でお小遣いを貯めよう!「アイリサーチ」     ⏳奇跡のオンタイム完了、でも… 遅れるのが当たり前なグローバルプロジェクトの中で、私は何とかスケジュールを調整し、日本だけは ほぼオンタイムで完了 させた。 その瞬間、自分でも「やり切った」...

選挙でシステムが変わる!?〜制度変更とITの意外な関係〜

税率、元号、2000年問題…政策の裏でシステムがどう揺れてきたのかを、やさしく解説。 ドドンッ!選挙のたびに、システム屋がバタバタしてるって知ってましたか? はい、本当なんです。 選挙で話題になるのは「誰が当選するか?」ですが、私たちシステム屋が注目するのは、その 後に出てくる政策 。特に「制度の変更」があると、ITの世界はてんやわんやになります。 ■ 一番影響が大きいのは「税金」 たとえば、消費税が5%→8%→10%と変わったとき。 レジシステムや会計ソフト、請求書のフォーマットまで、ありとあらゆるシステムの中身を見直す必要が出てきました。 複数税率(軽減税率)になるとさらに複雑になり、 設定変更・テスト・トレーニング まで発生します。 表には見えないところで、無数のシステムが黙々と“政策対応”をしていたんです。 ■ 世界が震えた「2000年問題」 これは伝説級でした。 昔はデータ容量を減らすため、「年」を“下2桁”で保存していました。 1985年なら「85」、1999年なら「99」。 ところが2000年になると「00」…え、1900年?2000年?どっち!? この問題を回避するために、 年表示を2桁から4桁へ修正 する大改修が一斉に行われました。 世界中の企業が深夜までシステムチェックに追われる、IT史に残る一大イベントでした。 ■ 元号が変わる、それだけで影響大 「平成→令和」の改元でも、やはり影響が。 多くのシステムが「元号=漢字2文字」で設計されていたため、 “もし3文字になったらシステム壊れてた説”も冗談ではありませんでした。 日付表記の変換ロジックや、帳票の出力、UI修正など、地味だけど手間がかかる作業が山ほど。 ■ システム会社にとってはチャンス。でも… 制度変更は、私たちシステムベンダーにとっては 新たな案件のチャンス でもあります。 でも、発注側は大変です。 多くの場合、制度変更のためのIT予算なんて組まれていません。 「税制が変わったからシステム直してください」 「仕様が変わったので再構築が必要です」 そんな急な要望に応えるには、 追加開発+テスト+検証 が不可欠。 未来に向けた前向きな施策も、足踏みしてしまうことがあります。 ■ 明日を止めないために、今できること 選挙で票を投じることはとても大切! その上で、 慎重...

プログラミングだけじゃダメ!?システム屋が本当に教えたい“勉強の本質”

コードよりも大切なものがある。未来のエンジニアに伝えたい、“基礎力+想像力”の話。 うわっ!プログラミング教育って、魔法みたいな万能ツールじゃないの!? そんな声を聞くたびに、私は心の中で小さく首を振ります。 ■ システム屋は、コードを書くのがすべてじゃない 私は、いわゆる「システム屋」として、プログラマーからキャリアをスタートし、 何十もの業務システムやアプリ、インフラ設計に携わってきました。 そんな私に、「子どもにプログラミング、やらせてますか?」と聞かれると、 答えはYESです。 でも…実はそれ以上に 力を入れていること があります。 ■ プログラミングより大切な“ベースの力” それは、 基礎学力と想像力 です。 なぜなら、プログラミングはあくまで 道具のひとつ にすぎないから。 たとえば—— ・理科で「電気の流れ」や「回路」の理解がなければ、LEDを点けるコードも意味がない ・算数の四則計算ができなければ、for文すらまともに使えない ・図形の感覚がなければ、座標系も、UI設計も、3Dの処理も理解できない 「想像して、設計して、形にする」 この一連の思考力を鍛えるには、 昔ながらの勉強がやっぱり大事なんです。 ■ システムは“絵を描くこと”に似ている キレイな絵を描くには、色彩・構図・バランスなど基礎が必要です。 同じように、 使いやすく、動作が安定するシステム をつくるには、 設計・論理・構造をしっかり理解する力が不可欠です。 その基盤となるのが、 国語・算数・理科・図工などの基礎教科。 プログラミング教育は、それに“1本プラス”すればいいだけなんです。 ■ 「変える」のではなく「積み上げる」発想で 私は、今の教育カリキュラムそのものを否定したいわけではありません。 むしろ、多くの先人たちが時間をかけて構築してきた 学習の土台 には、大きな意味があると考えています。 だからこそ—— 無理にすべてをDX化する必要はない。 まずは「今ある学び」を丁寧に積み重ねていってほしい。 そのうえで、プログラミングという“未来の筆”を持たせてあげればいい。 ■ システム屋だからこそ、子どもに伝えたいこと 派手なアプリも、先端AIも、 すべては地味な基礎の上に成り立っている。 その積み上げができ...

次のDXは“エアコンが見えなくなる”?生活の裏側から始まる未来革命

ロボットでも宇宙でもない、もっと身近な“変化の予兆”を見逃すな うわっ!エアコンって、もう空気を冷やすだけじゃないの!? そう思った瞬間、私は「次のDX」がどこで起きるのか、少しだけ見えた気がした。 ■ AIはもう、生活に当たり前のように存在している 天気を聞けばAIが答え、買いたいモノは音声で検索、体調までアプリが予測してくれる。 ここ数年で、 AIは“生活の中の当たり前”に変わってきた。 この流れはもう止まらない。 ここからはさらに、 “意識せずに使ってるけど、実はAI”という時代 に入っていく。 ■ じゃあ、次は何が変わる? ドローン、空飛ぶ車、自動運転。 そんな話題がニュースを賑わせているけど、実はもっと近くに、もっと静かに、変化は忍び寄っている。 たとえば、スマホ、PC、冷蔵庫、テレビ、エアコン。 今、目の前にある当たり前のモノたちが、 次の主役になる可能性 だってある。 ■ エアコンの未来、想像したことある? 私はいま、エアコンの世界で働いている。 毎日、温度を測り、湿度を測り、より良い空間をどう作るかを考えている。 でも、ふと考える。「エアコンの未来って、どこへ向かうんだろう?」 ・もっと小さく? ・もっと強く? ・もっと省エネ? もちろん、どれも大事な進化だ。 でも、 次のDXは“奇抜な一歩”から始まるかもしれない。 ■ エアコンが“見えなくなる”未来 壁の中に溶け込んだり、天井の素材に組み込まれたり、 もしかしたらエアコンという“物”すらなくなるかもしれない。 スマホのセンサーが空気質を検知し、自動で空調システムを制御する時代? あるいは、 「空間そのもの」が調整されるようになるかも。 「宇宙ではエアコンどうしてるんだろう?」 そんな疑問も、DXのタネになる。 重力も空気も違う空間での温度調整。そこにヒントが眠っているかもしれない。 ■ DXの本質は“制限の外側”にある DXは、単なる業務改善じゃない。 制限を外し、想像を拡張し、まだ見ぬ世界に一歩踏み出すこと。 国を越えて、分野を越えて、想像力を繋いでいく。 そこにこそ、私たちが進むべき未来がある。 ■ そして、未来は「今この瞬間」から始まっている SFじゃない。夢物語じゃない。 「次のDX」は、今この瞬間、静...

ドラえもん、RPA使ってる説!?DXの“楽しさ”と“しんどさ”を語ろう

DXって難しそう? でも、未来を創ることって、ワクワクしませんか? うわっ!これ、ドラえもんの道具で見たやつだ!! 気づいたら、目の前の仕事が自動で進んでいる。 チャットで問い合わせしたらAIが一瞬で回答してくれた。 そんな瞬間、ふと思ったんです。「あれ、これってドラえもんじゃない?」 ■ DXってなに?よく分からないまま始まってない? 「DX進めて」と上司に言われたものの、何から手をつければいいか分からない。 そんな声を、私は何度も聞いてきました。 実際、 DX(デジタルトランスフォーメーション) って言葉自体が曖昧。 業種や部署によっても意味合いが全然違う。 RPAで業務を自動化することもあれば、ERPを再構築したり、AIチャットボットを導入したり──本当に範囲が広い。 ■ でも、私はDXは「楽しい」と思う なぜって? それは、 「未来を想像&創造すること」 だから。 Excel地獄から解放されるRPA、24時間対応のAIチャット、業務フローの再設計…。 ただの“改善”ではなく、“進化”を生み出せる瞬間に立ち会える。 このワクワクは、他の仕事ではなかなか味わえない。 ■ ドラえもんの道具はDXのヒントだらけ? たとえば「翻訳こんにゃく」。 まだ完全なものは存在しないけれど、 リアルタイム翻訳AI は驚くほど進化してる。 「どこでもドア」は無理でも、「リモートワーク」はできる。 「石ころ帽子」は無いけど、「匿名データ処理」はできる。 今ある技術を組み合わせて、 “近未来”を作っていくのがDX 。 つまり、DXとは「現実世界でドラえもんの道具を作る」仕事なんです。 ■ DXの“しんどさ”は、実は“面白さ”の裏返し もちろん、しんどい部分もあります。 新しい技術を理解する、関係者を巻き込む、変化に抵抗される…。 だけどそれは、「何かを変えようとしている証拠」。 ドラえもんの道具も、使い方を間違えたら失敗する。 DXも同じ。 でも、失敗してもそこから学べる。 ■ 想像力×テクノロジー=ワクワクする未来 「こんな機能があったらいいな」 「この手間を無くせたら楽だよね」 そんな想像から始まるのが、 “新規事業×DX” の領域。 IoTや生成AI、クラウド技術を組み合わせて、まるで未来の道具をつく...

「えっ!?キーボード叩いてるだけでそんなに稼げるの?」~システム屋のリアルな“お金と未来”の話~

ITって儲かるの?と聞かれたら、私はこう答える。「はい、稼げます。」 ドドン!キーボード1つで、未来が変わる!? そんなバカな…と思うかもしれません。でも、私は本気でこう思っています。 **「システム屋は稼げる」**と。 ◆ “システム屋”って、実は色々あります ひと口に“システム屋”と言っても、その働き方は千差万別。 プログラミングでアプリを作る人もいれば、社内のIT環境を支えるインフラ担当、新規事業に関わるITコンサルなど、多種多様なフィールドがあります。 私が最初に入ったのは、いわゆる「社内SE」。 あまり目立たないポジションでしたが、気づけば私は**“会社で唯一システムを全部把握している人”**になっていました。 ◆ 「一人IT」が生む、会社内での絶対的ポジション 「この人いなかったら、うちの会社止まるんじゃ…?」 そんな存在感を持ち始めたのが、入社2年目。 俗にいう「一人IT」──実はこれ、 めちゃくちゃ強いカード なんです。 だって、その人がいないと困る。会社が困る。つまり、交渉力が上がる。 給料も待遇も、自分次第で引き上げることができる環境になります。 ◆ プログラミングもやれば、世界が広がる 「いや、自分はガリガリの開発者じゃないし…」という人もご安心を。 プログラミングの基本さえ押さえれば、 どこに行っても食っていける のがシステム屋の魅力。 なぜなら、どの会社にもITはあるから。 アパレルにも、製造業にも、飲食にも、 ITは必ず必要とされるインフラ になっています。 ◆ AI時代にこそ、システム屋の価値が上がる! そして今、AIの登場でITの専門性は爆発的に高まっています。 ChatGPT、RPA、BIツール…。 「ちょっとITが分かる人」は、「会社のDXを支えるキーパーソン」に変わる。 ITが少しでも分かれば、それだけで職に困らない時代です。 ◆ 英語×IT=最強スキルセット さらに、ここに 英語力が加わると年収は爆上がり 。 年収1000万円超えの求人は「英語+IT」がセットになっていることが多いです。 英語で会議できる、仕様を読める、それだけで世界中が仕事の場になります。 女性や外国人も多く活躍しており、まさに 実力勝負の世界 。 競争はありますが、挑戦する価値はありま...

「外資に夢見た私が出会ったリアル」〜その高給の裏にある"見えない壁"〜

外資だから安心?いや、見極めを間違えると逆に詰む。 うわっ!意思決定、どこで止まってんの!? そう思ったのは、入社半年後のプロジェクト会議中だった。 「外資は意思決定が速いって聞いてたのに……」という幻想は、静かに崩れ去った。 ◆ 「外資=高給&スマート」…本当にそう? 「いつまで外資と国内の比較してるんだよ」と思うくらい、この話題は繰り返される。 でも実は、今や“外資”と“国内”の線引きはとても曖昧になっている。たとえば、本社は海外でも、日本に重要な機能を持つ企業もあるし、その逆もある。逆輸入企業だってある。 「外資はスピーディー」「国内はお役所的」──そんな言葉に振り回されて転職した友人は、今はその会社のSlackで時差と格闘している。 ◆ 「グローバル」と聞いていたのに…? 「うちはグローバル企業です」そう面接で語っていたが、実際に働いてみると、日本支社の扱いは“拠点”というより“支店”。 日本で名前が知られていても、海外では全く無名。そんな企業も多い。 その結果、何が起きるか。 プロジェクトの提案を本国に通す際、誰がキーマンなのか分からない。仮に分かっても、時差のせいで会議の設定も困難。英語も文化も違えば、「なぜこれが重要か」の説明だけで一苦労。 ◆ 「決定の速さ」=「話を聞いてもらえる」とは限らない 外資は確かに決定が速い。 でもそれは「上からの指示がコロコロ変わる」の意味かもしれない。 「下からの提案がすぐ通る」という意味ではない。 むしろ日本支社は、本国の“決まったことを遂行する場所”になりがちだ。 一方で国内企業なら、決定権を持つ人が目の前にいる。根回しも、ランチも、飲み会も使える。社内改革に挑むなら、むしろ国内本社の方が有利なこともある。 ◆ 結局、「外資」か「国内」かより「その企業」次第 「外資=こう」「国内=ああ」なんていうステレオタイプは、今や意味をなさない。 企業ごとに体制も、文化も、風通しの良さも違う。 大切なのは、“自分が何を実現したいのか”と、“その企業でそれができるのか”のマッチング。 そのためには、 面接は「選ばれる場」ではなく「情報を引き出す場」 として捉えることが大切だ。 本社はどこにあるのか?意思決定はどこで行われるのか? あなたの提案が実現しやすい組織構造か? ...

「AIに仕事奪われる?」って誰が言った!プログラマーのリアルな叫び🔥

AIの進化で現場はどうなってる?喜びと悲しみが交差する、プログラマーたちの本音 うわ!またAIが勝手にコード書いてる⁉ 最近のAIの進化、正直ちょっと異次元です ChatGPTをはじめとする生成AIが、まるで人間よりも速く、正確にコードを書いてくれるようになりました SNSでは「もうプログラマーの仕事、AIに奪われるよね…」という声が飛び交っています でも、本当にそうなんでしょうか? 現場のプログラマーたちは、AIを敵視しているのでしょうか? 喜び50%、悲しみ50%のリアル 結論から言うと、「YESでもあり、NOでもある」 感情としては、まさに“うれしさ50%、悲しさ50%”といったところです というのも、実際のプログラミングって、想像以上に 調べ物の連続 なんです 「あの関数どう書いたっけ?」「これnull入ってたっけ?」「あれ、SQLいる?」みたいなことが日常茶飯事 特に、他のシステムと連携する場面では、地味に時間がかかることが多い だからこそ、AIがサッと提案してくれるのは、本当にありがたい! それでもやっぱり、バグは地獄 ただし、AIが全て解決してくれるかというと、 それは違う 一番の問題は、「バグとの戦い」です AIが書いてくれたコード、動くと思ったら… 画面が真っ白 、でもエラーも出ない 調べてみると、仕様からズレていたり、設計の意図と違っていたり… しかも「自分で書いていないコードのバグ」は本当に見つけづらい! 結果的に「AIにバグの原因を聞いて、修正も頼む」という無限ループに突入します 前に教えたことも覚えてないし、 同じミスを何度も繰り返す のが現状です それってAIが書いたんでしょ?のプレッシャー さらに厄介なのが、 クライアントからのひと言 「え?コードってAIで書くんですよね?じゃあ料金半分、納期も早くなるよね?」 うーん…気持ちはわかります でも、 AIを使いこなすには経験と判断力が必要 なんです AIがあることで、逆に作業量が増えるケースも多々あります 結局、 使えるかどうかは“人間の力”次第 なんです     僕たちは、AIと戦うんじゃない。共に歩く 技術の進歩は止まらないし、これからも加速するでしょう でもそれは、「仕事がなくなる」という話で...