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5月, 2025の投稿を表示しています

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「山手線で徹夜⁉ システムテストは、実は一番“面白い”仕事かもしれない」

 地味?いやいや奥が深い!ユーザー視点で世界が広がる、システムテストの知られざる魅力 驚きの一文からはじまるテストの世界 「うそでしょ⁉ 山手線で一晩中、テレビを見続けたって⁉」 実はこれ、あるシステムテストの現場で本当にあった話なんです。テストというと、なんだか地味な印象を持つ方も多いかもしれませんが、その裏にはこんなにも熱くてユニークな世界が広がっています。 システムの数だけ、ストーリーがある 世の中には無数のシステムが存在します。たとえば、銀行のATM、通販サイト、交通機関、SNS、スマホアプリ。これらすべては、開発され、そして入念に“テスト”されて世に送り出されてきました。 NHKの「プロジェクトX」でも紹介されたことのある、JRの座席予約システム「マルス」。そこでも、壮大な開発ドラマとともに、テストの重要性が描かれていました。 はじめの一歩は「壊して学ぶ」こと 新しくシステム開発の現場に入ったエンジニアが最初に取り組むのが、「テスト」です。プログラムを書く前に、まずはシステムを動かし、壊してみる。そこから学ぶことがたくさんあるのです。 テストの種類もさまざま。 機能テスト :ひとつひとつの機能を確認 結合テスト :システム間のつながりをチェック ユーザーテスト :ユーザーの目線で使い倒してみる 中でも印象的なのが「モンキーテスト」。これは猿のように無造作に操作することで、思わぬバグを見つけるユニークなテスト手法です。 一晩中、山手線でテスト!? 最も印象に残っているのが、あるテレビCM配信システムのテスト。開発チームは、車内ディスプレイに広告が正しく映るかを確認するため、 山手線を一晩中乗り続けてテスト を行いました。地道で地味だけど、確実にユーザー体験を支える尊い仕事です。 空いた時間でお小遣いを貯めよう!「アイリサーチ」 すべての動作の裏に、誰かのテストがある 今、私たちが快適に使っているあらゆるシステムの裏には、数えきれないテストの努力があります。それは単なる動作確認ではなく、ユーザー体験の質を保証するための「創造的」な仕事。 そして、誰にでも「はじめの一歩」があるのです。 私ならできる、明日から踏み出す新たな一歩!

「ATMってどうやって作るの!?」 システム構築の難しさは“家づくり”とそっくりだった!

イメージできないから難しい、でも知ればグッと近づける“構築の世界” 「えっ、ATMって、あんなに気軽に使えるのに、作るのってそんなに大変なの!?」 ある会議で、非エンジニアの同僚が放った一言に、私たちは笑いながらも大きくうなずきました。 システム構築。 それは、言葉にすると簡単ですが、実はとても奥が深くて、そしてとても“見えにくい”仕事です。 ATMはどう作るのか? Yahoo!のWebページはどう設計されているのか? そもそも、システムってどうやって生まれるのか? 多くの人にとって、それは「黒い画面で何か入力してる世界」でしかありません。 「家はどうやって作るか、想像できますか?」 突然ですが、住宅建築を思い浮かべてみてください。 ・土地を整える ・基礎を打つ ・柱や梁を組み立てる ・電気や水道を引き込む ・内装を整える 建てるのに1年、場合によっては2年かかることもあるでしょう。 工程が分かれていて、担当も別々、進捗管理もとても大変。 実は、システム構築もそれと同じなのです。 「システム構築」=「建築プロジェクト」説 企業の業務システムや銀行のATMネットワークは、まさに“オフィスビル”や“商業施設”を建てるようなものです。 地盤固め(ネットワーク設計) 基礎工事(サーバーのセットアップ) 躯体工事(プラットフォーム、ミドルウェアの導入) 電気工事(各システムの連携設定) 仕上げ工事(業務アプリケーション開発) このように、工程は順を追って積み重なり、どこかが崩れれば全体が崩れます。 もしも連携部分がうまくいっていなければ、画面は表示されても取引は失敗するでしょう。 これが、“欠陥住宅”ならぬ“欠陥システム”です。 「保証期間」と「引渡し前検査」もある世界 さらに、完成後には「検収(引渡し前チェック)」という儀式が待っています。 ここで漏れがあると、正式運用後に問題が起きても「それ、対応外です」と言われてしまうことも…。 だからこそ、細かな仕様の確認、調整、テストがとても重要になります。 「イメージできる」だけで、世界が変わる 「システムって難しい」 確かにそうかもしれません。 でも、「建物を建てるようなもの」とイメージできるだけで、ぐっと理解が深まるはずで...

「神業か⁉ 同時通訳の背中に震えた夜」 〜通訳が支えるグローバル組織のリアル〜

通訳って、マジで超人じゃない? 「マジで人間か⁉」 初めて同時通訳を目の前で体験したあの日、私は本気でそう思った。 私はグローバル企業でシステムエンジニアをしている。英語もそこそこできる。特にシステム系なら、言いたいことは伝えられるし、相手の言っていることも理解できる。でもそれは、 “得意分野限定”の話 。 理解するには、集中力が命 夜10時からのグローバル会議。北米、ヨーロッパ、日本、東南アジアのメンバーが集う。英語が標準だけど、時差や疲労で、 集中力はすり減っていく一方 。私の場合、半分ぐらいしか話が頭に入ってこない日もある。 そんな時に現れるのが、 「通訳という名の救世主」 だ。 通訳が同席する安心感 私は時々、通訳の方と同じ会議に入る。 「今の、ちょっと補足お願いできますか?」と頼まれることもあれば、逆に通訳された日本語がピンと来ない時、自分で英語を聞いて確認することもある。 そこで強く感じるのは、 通訳という仕事は、スキルの差がものすごく出る ということ。 特に日本人が多い会議では、通訳の存在感はとてつもなく大きい。 通訳は、ただの翻訳者じゃない 優秀な通訳者は、ただ言葉を置き換えるだけではない。 会議の“流れ”を読み、時に止め、確認し、全員の理解を支える 。まるでファシリテーターのように場をコントロールしているのだ。 私が尊敬する通訳者に共通するのは、以下の2点: 同時通訳ができる 会議のリードができる この2つを両立できる人は、本当に稀有な存在。英語ができるエンジニアである私でも、これは無理だと断言できる。 通訳がいるだけで、場が整う 通訳がいると、つい英語をさぼってしまう…それくらい “任せられる”安心感 がある。 でも、それは彼らが「言語」だけでなく、「理解のプロセス」までサポートしてくれるからだ。 通訳は、会議を支える縁の下の力持ち―― いや、 会議そのものを形作る“場の演出家” だ。 空いた時間でお小遣いを貯めよう!「アイリサーチ」 明日から踏み出す、新たな一歩 私も英語のスキルを磨くだけじゃなく、通訳者のように「伝える」「聞く」「整える」力を身につけたい。 グローバルの現場で、ただ存在するだけでなく、 チームの理解を支える一人になりたい 。 私なら...

出世は「忖度力」から始まる!〜Global組織で生き抜く3つの必須スキル〜 英語力だけじゃ出世できない?“空気を読む”日本人こそ、グローバルで勝てる理由

なんであの人が昇進⁉︎ そのニュースを聞いた瞬間、口から出たのは驚きと、ほんの少しの嫉妬でした。 グローバル組織に身を置く中で、努力を積み重ねてきたつもり。でも気づけば、自分より先に昇進していく人たちがいる。彼らを観察して見えてきたのは、英語力でも、成果の数字でもなく、「忖度と根回し」でした。 そう、日本的だと思われがちなこの二つのスキルこそ、実はGlobalキャリアの本質だったんです。 ① 忖度は“戦略的気配り”である 「上司が今、何を気にしているか」「チーム全体に求められているのは何か」 それを空気で察し、行動を先回りできる人は、国を問わず信頼されます。 グローバル企業では“言わなきゃ伝わらない”が原則。でも、だからこそ先読みして動ける人は重宝されるんです。 しかも、上司が成果になる案件を察知して動ければ、自分の評価も自然と上がっていく。これはもはやスキル、戦略的な“忖度力”です。 ② 根回しは“信頼ネットワークの構築” 出世する人は、突然ポンと評価されるわけではありません。実際は、その前に小さな会話、雑談、飲み会、Slackでのリアクション…あらゆる「関係づくり」の積み重ねがあります。 英語では「Stakeholder Management」とか「Alignment」と言いますが、これってまさに“根回し”。会議の前に関係者に話を通し、反対意見をあらかじめつぶしておく。これは世界中どこでも当たり前にやられている“出世の準備”です。 ③ 自分だけじゃなく、チームを光らせる もう一つの重要な点は、「自分の成果」だけを押し出さないこと。出世する人ほど、チーム全体の貢献をうまくアピールします。 その中で「私は、これをコントロールして導いた」と自然に示すのが上手。 管理職に求められるのは、“チームを導く力”。部下の力を見せつつ、自分のリーダーシップを伝える。それが出世への階段です。 アンケートでおこづかい稼ぎ 言葉が通じないからこそ、“空気を読む力”が生きる 誰とどう関わり、どう先回りして動くか、それがキャリアを左右する 忖度と根回し、これなしでグローバルは成立しない 私ならできる、あなたもきっとできる 明日から踏み出そう、新たな一歩!

会議なのにホテル?その正体は「チーム再起動ミーティング」だった!〜Off-site Meetingって何やるの?リアル体験から見えたチームの真価〜

遊びに行くの?それが最初の正直な感想だった 入社したばかりのグローバル企業で目にした「Off-site Meeting」なるスケジュール 指定された場所はオフィスではなく、郊外のホテル しかも、日本だけじゃない、海外チームも同時開催という情報 まさに未知のイベントだった 私が参加したのは、オーストリアのウィーンとタイの会場 どちらも空港アクセスのよい都市が選ばれ、国をまたいだチームメンバーが一堂に会する形 日程は大体2泊3日、でも、実質的には移動含めて1週間がまるっと消える大イベントだった 初日は、まさかの「謎解き合宿」 集合後、すぐ始まったのは、会議ではなくフィジカル系のアクティビティ チームに分かれて、絡まったロープを解いたり、巨大パズルを解いたり まるで合宿、いや修学旅行?という感覚 でもこの「遊び」が、チームの心理的な距離を一気に縮めてくれた 夜はみんなでディナーに出かけて、普段リモートでしか会わない仲間と笑い合いながら乾杯 最初の一日で、"チームとして一緒にいる"という感覚が芽生えていた 2日目は「ビジョンを描く対話の時間」 朝からワークショップ テーマは「チームとしてどう在りたいか」 1人ずつ発言する時間が与えられ、お菓子とコーヒーを片手に、和やかだけど真剣な対話が進む 会議室の時もあったが、開放的なロビーや中庭で話すこともあり、普段とは全く違う空気が流れていた 午後には、1年後にどんなチームになっていたいかを考える時間 チームの役割、会社の中での立ち位置、将来の課題やリスクを深掘り 普段の会議では出てこない声や視点が、驚くほど自然に出てくる 3日目、ゴールの共有と帰路へ 最終日は、前日までの対話をもとに、チームの年間目標を策定 全員でまとめた目標をプレゼンし合い、拍手で締めくくる 午後2時には解散、それぞれ飛行機に乗って帰途につく 仕事を“止める”ことでチームが“動き出す” この1週間、タスクは何も進まない でも、チームとしての方向性を合わせるためだけにこの時間を使うことに、後から大きな意味があると感じた 特にアメリカのチームは、タイムゾーンも文化も異なる仲間が集まるため、こうした場の重要性を深く理解している 「どうすれば、遠く離れた仲間とチームになれるか」 その問いへ...

「月曜朝9時が怖すぎる」〜グローバルシステム運用の落とし穴〜 日本×インド×アメリカ、三カ国で動く世界のシステムオペレーションの裏側にある“静かなリスク”とは?

うわっ、誰も出ない!月曜9時、日本で事件発生!? 月曜の朝、パソコンを開き、メールを確認し、システムの稼働状況を確認――その一連の動きがスムーズにいくと思ったら、大間違い。 誰も連絡に応じてくれない。チャットは未読、電話も応答なし。まさかのトラブル発生なのに、世界のどこからも応答がない――。 それが、 グローバルシステムオペレーションの現実 です。 世界のIT企業は、なぜインドにオペレーションを集約するのか? 多くのアメリカ企業、そしてそれと連動する日本企業は、今や システム運用をインドに移管 しています。 理由は明確です。 高度なIT人材が豊富 英語力が高く、グローバル対応が可能 オフショアコストが低く、24時間対応が可能 インドのエンジニアたちは、すでにアメリカやヨーロッパ向けのシフト対応をこなし、 グローバル運用の心臓部 として重要な役割を担っています。 でも、日本向けシフトだけが「ない」理由 そんなインドのオペレーションにおいて、 なぜか日本向けの専用シフトだけが存在しない 。 これは、歴史的にも文化的にも、そして時差的にも説明がつく現象です。 かつて日本企業は、オフショア先として 中国(特に大連など) を多く選びました。日本語を話せる人が多く、日本企業の文化にも慣れているためです。 結果として、「インド×日本」連携の歴史はまだ浅く、インド側に 日本向けシフト体制の重要性が浸透していない のです。 最大のリスク、それが「月曜の朝」 そしてこの構造的な欠陥が、最も浮き彫りになるのが 月曜日の朝9時 。 システムが週初めに一斉に動き出す 銀行送金、業務処理、自動連携などが集中 問題が起きたときの初動が命取りになる しかし、インドではこの時間は 朝5時半 。まだスタッフが出社していない時間帯です。 アメリカ側に連絡しても、向こうは日曜日の夜で対応不可。つまり、 「誰も対応できない時間帯」 が存在しているのです。 あるプロジェクトでは、 午後2時まで誰一人連絡が取れなかった という深刻なケースも発生しました。 グローバル化の落とし穴、それは「日本時間の孤立」 これからのIT運用において、 日本という時間軸がどこに位置づけられるか は非常に大きなテーマです。 アメリカ主導で...

この人がエンジニア⁉ テレビ見てただけの父の本当の顔 ー無口な父とガレージで育った少年が、システムエンジニアになるまでの物語

うわ、父さんすごっ! と初めて思ったのは、高校生の時だった。 いつも無口で、家ではご飯を食べるかテレビを見るか、そんな父が、たったA4一枚の設計図を見て、翌日には立派な机を作ってくれた。材料はどこかの余りもの、工具も年季の入ったガレージのものばかり。それでも、自分が頭の中で思い描いていた「ぴったりの机」だった。 ■エンジニアと知らなかった父 父は、医療機器を扱う工場で働くエンジニアだった。 けれど、当時の私は「エンジニアってなに?」状態。パソコンを使ってる人?英語を話す人?白衣を着てるの?……そんな曖昧な印象しかなかった。 父は仕事のことを話さない。 もちろん、仕事場にも連れて行かない。 何を作ってるのかも知らず、ただ「工場に行ってる人」という感覚だった。 ■教えてくれなかったけど、伝わっていたこと ガレージには、見たことのない工具や木材、機械の部品が散らばっていた。 私は小学生の頃、よくその中で木を切ったり、釘を打ったりして遊んでいた。危ないからと叱られた記憶はない。 たまに、工具の名前や使い方をポツリと教えてくれたが、それだけ。基本的には見て覚えろ、というスタンスだった。 父は家の修理も、何も言わずにサッとやっていた。今で言えば「DIY」。でも、当時はそれが父の日常だった。 ■母が教師、父がエンジニア。進路はこの2択 母は小学校の教師だったから、勉強はすべて母に見てもらっていた。 だから自然と、進路は「教師になるか、エンジニアになるか」の二択。 当時はそれが当たり前だと思っていたが、今思えば、ずいぶん視野が狭かったと思う。 結局、選んだのは「エンジニア」。 でも、時代は変わっていた。 工場勤務ではなく、パソコンとインターネット、プログラムを書くシステムエンジニアの道だった。 ■父のすごさが、あとから分かってくる 仕事を始めて、自分で設計したり、トラブルを解決したりするうちに、ふと父のことを思い出す。 「そういえば、父さん、こういうの全部一人でやってたんだよな……」 とにかく手際がよかった。ムダがなかった。 あのガレージに転がっていたものの数々、きっと全部、意味のある道具だったのだろう。 ■感謝と決意 父は、何も教えてくれなかった。 けれど、私の中に「技術って、かっこいい」「モノづくりって面白い」と思...

「日本で学んだアジアの人材、世界を動かす!」 ―日本の制度が生んだ“世界人材”と、これからの一歩

日本の制度が「グローバル人材」を育てた ここで大切なのは、「彼らが勝手に優秀だった」のではなく、「日本の制度が育てた」という点。日本の企業文化、細やかな指導、粘り強いフォロー体制。これらがあってこそ、異国の地で自分のスキルを伸ばし、世界へ羽ばたく人材が育っていったのだ。 ある意味、日本の“教育的企業文化”が、世界水準のトリリンガル人材を生む「インキュベーター」となっていた。 世界で活躍する、トリリンガルのアジア人たち 今では、そんなアジアの人材が、日本企業だけでなく、外資系企業の日本支社、アジア統括拠点、開発センターなどでも要職を担っている。マネージャーや技術責任者、あるいはクロスボーダーPJのリーダーなど、多岐にわたる。 彼らの魅力は、語学力と理解力だけでなく、「日本の現場」を知っているという点にある。現場感覚があるからこそ、日本人のマネジメントともフィットし、グローバル企業の“通訳者”だけではなく“交渉者”として機能できる。 日本人も、負けてられない! これは他人事ではない。むしろ、彼らの努力と成長を目の当たりにした今こそ、日本人が本気で「自分もやってみよう」と動き出すべきタイミングだ。 言語力に自信がなくても構わない。大事なのは、学び続けること、環境に飛び込むこと、自分に期待すること。自分の限界を、自分で決めつけないこと。 自宅でできるフィットネスサービス SOELU(ソエル) 明日から踏み出す新たな一歩 今、私たちの周りには“日本で育った世界人材”がいる。そして彼らの存在こそが、日本の未来に向けたヒントだ。 語学を超えて、文化を越えて、技術と心をつないだその姿に、私たちは学ぶべきことが多い。 さあ、明日から何を始めよう? 私ならできる!明日から踏み出す新たな一歩 、今ここから始めよう。

「日本で学んだアジアの人材、世界を動かす!」 ―見過ごされがちな“トリリンガル”の実力とは?

えっ、あの人も日本育ち?! 驚いた!グローバル会議でバリバリ英語を話しながら、日本語でメールを書いていたあのアジア人マネージャー、実は日本の中小企業で研修を受けていた人だったなんて! 彼らは静かに、でも確実に、日本で力をつけ、グローバルの現場で活躍している。日本の企業で研修生としてスタートし、今や世界で求められる存在になっている人たち。今日は、そんな“日本で学んだアジア人たち”の知られざる物語を届けたい。 日本の企業が育てた「グローバル人材」 日本はこれまで、技能実習生や技術研修制度を通じて、数多くのアジア諸国から人材を受け入れてきた。中には、「働きながら学ぶ」形で日本のビジネス習慣を身につけ、業務を覚えた人も少なくない。 特にIT業界では、アジア出身の人材の存在感は日に日に増している。中国、ベトナム、インド、ネパール、バングラデシュなど、出身国も多様化し、日本語・英語・母国語を駆使して活躍する人たちが日常的に目に入る。 SESの現場に見る中国系エンジニアの実力 例えばSES(システムエンジニアリングサービス)の現場でも、特定の中国系企業がSESチームをまとめ、日本の現場に人材を派遣する仕組みが多く存在している。彼らは単なるエンジニアではなく、現場の温度感を読み取り、商習慣を理解し、コミュニケーションを成立させる“ビジネスパートナー”として活躍しているのだ。 日本語はあくまで第二言語か第三言語。それでも、複雑な業務をこなし、顧客とのやりとりを丁寧に続けている。つまり、語学力だけでなく、理解力、行動力、柔軟性、すべてを備えた“高性能マルチタレント”なのである。 空いた時間でお小遣いを貯めよう!「アイリサーチ」 トリリンガルの武器と転職志向 このような人材の強みは、何と言っても言語運用力にある。母国語、日本語、そして英語。3つの言語を使いこなしながら、業務内容を把握し、さらにはチームをまとめたり、交渉を成功させたりする。 また彼らは、日本的な終身雇用の枠に収まらない。条件の良い会社に移り、成長することを前提にしたキャリア設計を描いている。その柔軟な思考が、グローバル環境にマッチしているのだ。

えっ、遅れてる?日本のデジタル技術にまつわる大誤解 ーFAXじゃ測れない、日本の「技術DNA」にもう一度目を向けよう

驚愕!日本は“デジタル後進国”?の声に… 「マジで⁉ 日本って、デジタル後進国って呼ばれてるの⁉」 ある日、同僚との雑談で出たこの言葉に、思わずフリーズした。たしかに、ビジネスシーンで FAXがまだ現役 で使われていたり、 キャッシュレス決済の導入率 が他国より低いことは事実。でも、それだけで 「日本=デジタル後進国」 と決めつけるのは早計では? ■ 日本が誇る、知られざるテクノロジーの数々 では少し視点を変えてみよう。 「 Winny 」を覚えているだろうか?2000年代前半に登場した、P2P(ピア・ツー・ピア)による革新的なファイル共有システム。世界でもまだP2P技術が一般化されていなかった時代に、日本から生まれた最先端技術だった。 さらに「 TRONプロジェクト 」。これは、誰もが使えるOSを目指して開発された国産技術で、教育や組み込み機器、さらには家電などにも広がっていった。Windowsのように一般消費者向けではなかったため表舞台からは外れたが、今も多くの製品の中に組み込まれて生き続けている。 こうした過去の偉業にこそ、日本の 技術力の本質 が見えてくる。 ■ 世界を揺るがす論文の著者は…日本人⁉ そして今、 ブロックチェーン という言葉を聞いたことがある人も多いはず。ビットコインの基盤となるこの概念を生んだのは、なんと「 Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト) 」と名乗る人物。 諸説あるものの、その名前から「日本人では?」という声も多い。 世界中の金融やシステムを根底から変えるこの技術が、 日本人の論文から始まっている可能性が高い という事実。 それだけで胸が熱くならないだろうか。 ■ ゲーム機に宿る、日本のデジタル魂 もっとわかりやすい例を挙げよう。 任天堂 や セガ 。この2社が生み出した家庭用ゲーム機やゲームソフトは、世界中の子どもたち、いや大人たちの心をも虜にしてきた。 それは単なるエンターテインメントではなく、 インターフェース設計やグラフィック処理、ハードウェアとの融合 といった、非常に高度なテクノロジーの集合体でもある。 つまり、日本は 技術と体験の融合 において、常に世界をリードしてきたのだ。 ■ 技術が“使われる”ための壁とは何か しかし、世界に広がった技術と、広がらなかった技術。 こ...

🌍休みが多い?グローバル勤務の意外なリアル ―「自由」には切りかえ力がいる―

衝撃!あの人たち、毎日リゾート気分で働いてるってホント? 「グローバルの人って、休みいっぱい取って、朝も遅くて、なんか自由そうでいいな~」 そう思っていた時期が、私にもありました。 でも、実際にグローバル環境で働いてみて分かったことがあります。それは、「見えている景色」と「本当の働き方」には、驚くほどのギャップがある、ということです。 🧠グローバルでも、メンタルに悩む人はいる 「海外の人はWork-Life Balanceが上手で、無理せず働いている」 そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。 たしかに、時間や場所に縛られない働き方をしている人は多いです。 でも、 メンタルを崩して休職する人 、実際に 離脱してしまった人 も、何人も見てきました。 彼らは強くて自由な存在ではなく、「切り替えのうまさ」と「慣れ」でバランスを取っているのです。 そして、そこには“見えない努力”が隠れています。 🕒「時差」という見えない敵 グローバル環境で働く最大の特徴、それは “時差のコントロール” です。 シンガポール、インド、ヨーロッパ、アメリカ…… 相手が世界中にいるため、 朝7時からの会議、夜10時の打ち合わせ なんて当たり前。 すると当然ながら、 9時〜17時で働くなんて無理 なんです。 「この時間に働くから、この時間は休む」では成り立ちません。 ⏱️時間で管理できない働き方 じゃあどうするか? もう、 成果で管理するしかない んです。 「何時に出社したか」なんて誰も気にしません。 「結果を出したか」「議論に貢献したか」それだけが見られます。 会議前に準備、会議後にメモと整理、そのまま別案件に切り替え… 結果、 “仕事とプライベートの境界線”がとても曖昧 になります。 💡必要なのは“切りかえ力” だからこそ、グローバルの働き方に入っていくときに一番必要なのは、 メンタルの切りかえ力 です。 「今は仕事」「今は休む」と、 自分の中でオン・オフを切りかえる能力 がないと、疲弊します。 そして、グローバルで活躍する人たちは、みんなその“技術”を持っている。 それは才能ではなく、「自分を守るための選択」なのです。 🚀自由は、責任の裏返し たしかに、休みは多く見えるかもしれません。 でもその自由は、 責任...

え、パソコンが喋る!?理系女子が輝くシステム現場のリアル ー性別より実力、才能が光る職場にあった“本当の多様性”

パソコンから声が聞こえるんだってさ! そんな話を聞いたのは、配属されたての新人研修中のことだった。正直「何を言ってるんだ」と思った。でも、その彼女は本当にすごかった。プログラム、開発、テスト…何をやらせても一番。僕も負けていないと思っていたけど、彼女の前では素直に白旗を上げた。 理系の大学に、女性はなぜ少ない? 僕は理系の大学出身だ。クラスは19人、そのうち女性は2人。割合にすると10%ちょっと。講義の内容に男女の違いは全くなかったし、体力を使うわけでもない。それなのに、なぜ女性は少ないのか?当時からずっと不思議だった。 大学では、レポートや研究に追われる日々。でも、性別で差が出る場面なんて一つもなかった。いや、むしろ几帳面で粘り強い女性の方が、プログラミングや実験に向いているんじゃないか?そんな印象すら持っていた。 システムの現場も、やっぱり少数派? 新卒で入社した日立製作所。配属先の新人同期を見渡すと、女性の比率は約3割。つまり、大学時代よりは少し増えたけど、やっぱり少ない。 でも驚いたのはその後。新人研修でプログラムの課題があったんだけど、一番コードが美しく、動作も完璧だったのは、あの“パソコンから声が聞こえる”彼女だった。彼女は冗談交じりに「コードが話しかけてくるの」と言う。僕にはそんなスキルはなかった。自分でも手応えを感じていたけど、彼女の才能には完全に脱帽だった。 活躍できるのは「わかる人」「できる人」 それから10年以上、数えきれないほどのプロジェクトに参加してきた。業種も内容もバラバラ。でも、一つだけ共通して言えることがある。 「できる人が活躍する」それだけの世界だということ。 もちろん、女性の上司や先輩もたくさんいたし、産休や育休で一時的に離れる人もいた。でも、システムの世界は基本的にプロジェクト単位でチームが組まれ、数か月〜数年でメンバーが入れ替わる。だから「来月から来ません」と言われても、「了解、じゃあ引継ぎどうしようか?」と淡々と進めるだけ。性別や背景にこだわっている暇はない。 ダイバーシティって何だったっけ? 最近では「ダイバーシティ」「インクルージョン」という言葉をよく耳にする。でも、僕が働いてきたシステムの現場は、言葉として意識しなくても、自然と多様性が存在していた。 性別、年齢、国籍、学歴――本当に...

「外国人が言ってたから」はもう卒業!グローバル幻想をぶっ壊せ! グローバル=正解?外国人幹部の言葉に振り回される日本人たちへ届けたい話

うわ、またそれ言う⁉ ある会議で耳にしたフレーズに、私は思わず目を伏せた。「外国人幹部がね、こう言ってたんだよ」と始まる話に、心の中でため息をつく。まるで“外国人”というワードが、すべての議論を終わらせる魔法の呪文のように。 「外国人って、意見をどんどん言うよね」「グローバル企業では沈黙=ノーバリューらしいよ」——こういう言葉、聞き飽きませんか? 実は私、アメリカに本社を移した某日系グローバル企業、そして外資に買収された日本企業でも働いた経験があります。そして一つ、はっきり言えることがあります。それは、 グローバルと言っても、実態は想像よりずっとバラバラでカオスだということ。 ■グローバルって誰のこと? とある最先端テック企業に勤める知人は、「人種や国別カルチャーの話題を社内でするのはNG。何人だからって話は絶対ダメ」と語っていました。ダイバーシティが浸透している会社ほど、「何人だから」「どこの国だから」とひとくくりにする発言はご法度。逆に「日本人だからダメ」と自虐することの方が、ずっと時代遅れなんです。 ■議論しているようで、沈黙してる海外メンバー 「グローバル=議論」と思い込んでいる人、ちょっと待って。アメリカ人だらけの会議で、シーンとしていたことなんて何度もあります。アジア出身者が固まって無言になるのもよくある。終わったあとにチャットでボソッと「あれどう思った?」とやり取りしてたりするのです。 「会議での発言=すべて」なんて幻想。 むしろ、会議が終わってからが本番、なんてケースもざらにあるんです。 ■日本だけが劣ってるの? 「日本人は会議で発言しない」「英語が棒読み」などというランキングを見かけると、モヤモヤします。そんなの、どこの国でも似たようなもんです。英語が完璧じゃなくたっていい、内容があれば伝わります。むしろ、 無理して話すより、正確に伝える工夫の方が大事。 それに、会議中に一言もしゃべらなかった欧米の同僚、たくさんいました。会議後のSlackで深掘りしてきた人も多い。言語とフォーマットが違うだけで、本質的にはそんなに違わないのです。 ■自信をもとう、日本! 日本対グローバルという構図、そろそろやめませんか?多様性を受け入れるのがグローバルだとしたら、「日本はダメ」なんて一言で決めつける方が、よほどダイバーシティに反し...

【衝撃】システム屋に休日がないって、マジの話? ― 燃え盛るプロジェクトの裏側にあった構造的リアル ―

ひえぇぇっ、また休みが飛んだ! そう叫んだのは、3連休のはずだった日曜の朝。画面に映るのは真っ赤に染まったスケジュール表。 まさに“炎上”中。…システム屋に休日なんて存在しないのか? ◆ブラックの理由、それには“構造”がある IT業界では「ブラック」と呼ばれるシステム会社が少なくない。 だが、それは単なる労働環境のせいだけではない。 実はその背景には、 市場の競争原理と構造的なピラミッド が潜んでいる。 多くの中小SIerやSES企業は、大手のプロジェクトの“末端”を担う立場にある。 最新のAI系案件に参入できれば収益性は高いが、そんなスキルを自社で完備できる企業はごくわずか。 結果的に、炎上寸前のプロジェクトの一部分を安価に請け負い、なんとか存在感を示すことで次の仕事につなげていく。 ◆燃えるプロジェクト、そして「勉強という名の労働」 大手ベンダーに勤めていた頃、接待にやってくる中小のシステム会社の社長たちは、まるで命綱をつかむような覚悟だった。 「うちに何か案件ありませんか?」 その声の裏にあるのは、社員たちを食わせるための 必死の営業 。 しかし実際に渡される仕事は、ドキュメントの読み込み、バグ出し、チェック作業、手順書作成…。 「AIの案件って聞いたけど…?」 なんてこともざら。しかも納期は1週間、2週間と極端に短い。 そして休日は、“プロジェクトを理解するための勉強日”と称され、静かにPCを開く日曜日。 ◆休みがない理由、それは「誰かの責任」だけではない もちろん、プロジェクトマネージャーのスキル不足が炎上を招くこともある。 だがそれ以上に、 企業として「案件を取らなければ倒れる」構造 の中で戦っている側面も見逃せない。 「社員に休みを」と思いながらも、社長自身が休めていない現実。 会社のステージによって、休みがある・ないが分かれるという厳しい現実が、そこにある。 ◆だからこそ、自分のステージを見極めて もしあなたが、 「どうしてこんなに休めないのだろう」 と思ったなら、まずは 会社のビジネス構造や戦略 を見てみよう。 今は“存在感を示すステージ”なのか、それとも“収益を確保するステージ”なのか。 理解した上で、「この船に乗り続けるのか、乗り換えるのか」を判断するのも立派な選択だ。 アンケ...