遊びに行くの?それが最初の正直な感想だった
入社したばかりのグローバル企業で目にした「Off-site Meeting」なるスケジュール
指定された場所はオフィスではなく、郊外のホテル
しかも、日本だけじゃない、海外チームも同時開催という情報
まさに未知のイベントだった
私が参加したのは、オーストリアのウィーンとタイの会場
どちらも空港アクセスのよい都市が選ばれ、国をまたいだチームメンバーが一堂に会する形
日程は大体2泊3日、でも、実質的には移動含めて1週間がまるっと消える大イベントだった
初日は、まさかの「謎解き合宿」
集合後、すぐ始まったのは、会議ではなくフィジカル系のアクティビティ
チームに分かれて、絡まったロープを解いたり、巨大パズルを解いたり
まるで合宿、いや修学旅行?という感覚
でもこの「遊び」が、チームの心理的な距離を一気に縮めてくれた
夜はみんなでディナーに出かけて、普段リモートでしか会わない仲間と笑い合いながら乾杯
最初の一日で、"チームとして一緒にいる"という感覚が芽生えていた
2日目は「ビジョンを描く対話の時間」
朝からワークショップ
テーマは「チームとしてどう在りたいか」
1人ずつ発言する時間が与えられ、お菓子とコーヒーを片手に、和やかだけど真剣な対話が進む
会議室の時もあったが、開放的なロビーや中庭で話すこともあり、普段とは全く違う空気が流れていた
午後には、1年後にどんなチームになっていたいかを考える時間
チームの役割、会社の中での立ち位置、将来の課題やリスクを深掘り
普段の会議では出てこない声や視点が、驚くほど自然に出てくる
3日目、ゴールの共有と帰路へ
最終日は、前日までの対話をもとに、チームの年間目標を策定
全員でまとめた目標をプレゼンし合い、拍手で締めくくる
午後2時には解散、それぞれ飛行機に乗って帰途につく
仕事を“止める”ことでチームが“動き出す”
この1週間、タスクは何も進まない
でも、チームとしての方向性を合わせるためだけにこの時間を使うことに、後から大きな意味があると感じた
特にアメリカのチームは、タイムゾーンも文化も異なる仲間が集まるため、こうした場の重要性を深く理解している
「どうすれば、遠く離れた仲間とチームになれるか」
その問いへの一つの答えが、Off-site Meetingなのだと気づいた
そして日本でも
正直、こうした形式がもっと日本でも根付けば、チームの連携が深まると感じた
でもそれには、ファシリテーションできるリーダーが必要
私もいつか、そんな場をつくれる存在になりたいと、飛行機の窓から外を見ながら思った
私ならできる!明日から踏み出す、新たな一歩へ!
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