イメージできないから難しい、でも知ればグッと近づける“構築の世界”
「えっ、ATMって、あんなに気軽に使えるのに、作るのってそんなに大変なの!?」
ある会議で、非エンジニアの同僚が放った一言に、私たちは笑いながらも大きくうなずきました。
システム構築。
それは、言葉にすると簡単ですが、実はとても奥が深くて、そしてとても“見えにくい”仕事です。
ATMはどう作るのか?
Yahoo!のWebページはどう設計されているのか?
そもそも、システムってどうやって生まれるのか?
多くの人にとって、それは「黒い画面で何か入力してる世界」でしかありません。
「家はどうやって作るか、想像できますか?」
突然ですが、住宅建築を思い浮かべてみてください。
・土地を整える
・基礎を打つ
・柱や梁を組み立てる
・電気や水道を引き込む
・内装を整える
建てるのに1年、場合によっては2年かかることもあるでしょう。
工程が分かれていて、担当も別々、進捗管理もとても大変。
実は、システム構築もそれと同じなのです。
「システム構築」=「建築プロジェクト」説
企業の業務システムや銀行のATMネットワークは、まさに“オフィスビル”や“商業施設”を建てるようなものです。
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地盤固め(ネットワーク設計)
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基礎工事(サーバーのセットアップ)
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躯体工事(プラットフォーム、ミドルウェアの導入)
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電気工事(各システムの連携設定)
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仕上げ工事(業務アプリケーション開発)
このように、工程は順を追って積み重なり、どこかが崩れれば全体が崩れます。
もしも連携部分がうまくいっていなければ、画面は表示されても取引は失敗するでしょう。
これが、“欠陥住宅”ならぬ“欠陥システム”です。
「保証期間」と「引渡し前検査」もある世界
さらに、完成後には「検収(引渡し前チェック)」という儀式が待っています。
ここで漏れがあると、正式運用後に問題が起きても「それ、対応外です」と言われてしまうことも…。
だからこそ、細かな仕様の確認、調整、テストがとても重要になります。
「イメージできる」だけで、世界が変わる
「システムって難しい」
確かにそうかもしれません。
でも、「建物を建てるようなもの」とイメージできるだけで、ぐっと理解が深まるはずです。
だからこそ、次にATMに向かうとき、ふと「あの中には小さな建築物があるんだ」と思っていただけたら、この記事を書いた意味があります。
明日からの一歩、私ならできる!
何も見えなかった“システム構築”の世界に、少しでも輪郭が見えてきたなら、あなたにもその一歩を踏み出す準備はできているはず。
イメージできれば、きっと挑戦できる。
システム構築も、家づくりも、まずは“基礎”から。
私ならできる!明日から踏み出す新たな一歩を信じて、進んでみませんか?
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