妄想から発明へ。子どものころの「こんなのあればいいのに」が、いつの間にか特許出願に変わった話。
🚀 特許って、僕でも取れるの?
「えっ!? 特許って僕でも取れるの?」
そう思ったのは、人生で初めて弁理士さんと話した日のことだった。机の上で真剣にメモを取る僕に、彼はニコッと笑って言った。「十分、特許の可能性ありますよ」。その瞬間、心のどこかでカチッとスイッチが入った。


🏢 システムの海を渡りながら見えてきたもの
ここ数年、いくつものシステムベンダーと話をし、ビッグサイトにも何度も足を運んできた。展示会では最先端の技術や製品に触れ、課題やニーズを耳にするうちに、自然と“アイデア脳”が鍛えられていたのかもしれない。
ある日、いつものように課題を整理していると、ふと「これ、組み合わせたら面白いんじゃないか?」と閃いた。その小さな火花が、今の挑戦の原点だ。
🧒 妄想癖のルーツは、ドラえもんだった
思い返せば、出発点は小学生のころ。ニュース番組を見ながら、「こんなのあれば良いのにな」と、ひとりで未来の道具を想像していた。ドラえもんが大好きで、空を飛ぶ道具や時間を止めるマシンを本気で考えていた“妄想少年”だったと思う。
その“妄想癖”が、まさか大人になって仕事に役立つなんて、あのころの自分に教えてあげたい。
💻 日立での挫折、そして気づいた“得意分野”
社会人になって日立でプログラムを作っていたころ、初めて「特許」という言葉を意識した。チーム内で“ロジックで特許を取る”というテーマがあったのだ。
でも、正直、プログラムは得意ではなかった。ロジック単体で差別化を生むのは難しい——そう痛感した。
ただその時に気づいた。「自分は“単体技術”ではなく、“組み合わせ”で発想するタイプなんだ」と。
🔧 技術の“組み合わせ”で見えてきた道
そう考えると、過去の経験がつながってくる。
異なるシステムを組み合わせて課題を解決する。
現場の声を聞き、既存の技術をつなぎ合わせて新しい価値を生み出す。
これこそ、自分らしい“発明スタイル”なのだと感じ始めた。
🌱 弁理士との出会い、スタートアップの空気
そして先日、弁理士さんとの打ち合わせで、ついに自分のアイデアを特許出願できるかもしれないという現実が見えてきた。
「なんか、日立にいた時と違う」
そう思った。組織の枠ではなく、アイデアそのものが評価される。
その感覚が、たまらなく楽しかった。
「これがスタートアップの世界なのか?」と胸が高鳴った。
🌈 妄想は、発明のはじまり
アイデアは、誰の中にもある。
“こんなのあれば良いのに”という妄想こそ、発明の原石だ。
子どものころの夢と、大人になった今の経験が交わった瞬間、そこに新しい何かが生まれる。
——明日からの一歩、私ならできる!
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