うわぁ、これマジで誰もわかってないじゃん……
プロジェクトルームで夜中の2時に、思わず独り言が漏れた瞬間。
数多くの修羅場をくぐってきた私でも、この時ばかりはPCを閉じて帰りたくなった。
🌍 日立、Deloitte、武田、Carrier……数々のプロジェクトを歩いてきた
これまで、国内外のグローバル製造業で、大小さまざまなプロジェクトを経験してきた。日立製作所では堅牢な金融システムを、Deloitteではクライアントファーストのコンサルティングを、武田薬品ではクラウドとデータ活用を、そしてCarrierではJapan Digital Leadとして複数プロジェクトをリードしている。
「厳しい人」と言われたこともあったが、実際はプロジェクトが気になって夜も眠れず、徹夜でテストやレビューに付き合うこともしばしばだった。品質にこだわった時期もあったけれど、リーダーになるにつれ、“納期に間に合わせること”の重要さも痛感するようになった。
🤝 チームは5人から100人まで。リードも、連携も、全部やった
5人の密なチームでガッツリ仕上げたシステムもあれば、100人規模のグローバルプロジェクトでその一翼を担ったこともある。チームビルディングや役割分担、文化の違いも乗り越えて、数えきれないプロジェクトを成功させてきた。
でも、そんな私が「一番難しい」と感じた作業は、意外にも「新しいこと」ではなかった。
🌀 “今”を把握することの、なんと難しいことか!
新しいシステムを作る時は、要件を聞いて、調べて、試して、組み立てていく。
でも、「今、動いてるシステムってどうなってるの?」という問いに答えるのは、何倍も難しい。
情報が古い、設計書がない、担当者が異動済み…というのは当たり前。オーナーが誰かも不明、なぜその設計になっているのかも謎、というケースが本当に多い。
エンタープライズアーキテクト(EA)としての今の仕事でも、「現行の全体像を把握する」ことが一番難しいと実感している。
📌 結論:ヒアリングは今すぐ始めよう。設計図を描こう!
じゃあ、どうするのか?答えは地味だ。でも確実な一歩。
“今のシステムを把握するためのヒアリング”を、今すぐ始めること。
現場の声、データの流れ、業務の癖……とにかく少しずつでも記録して、設計図を描いていくことが大事だ。完成しなくてもいい。描き始めるだけで、見える世界が変わる。


🚀 明日からの一歩。「少しずつ!私ならできる!」
何十人、何百人のチームでも、ゴールは「現場が迷わず使えるシステムを作ること」。
そのためには、まず「今」の全体像を見える化することが、すべてのスタートになる。
時間はかかってもいい。小さな一歩を踏み出せば、必ず道は開ける。
少しずつでいい。私ならできる!
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