うわ、こんなに世界って“線引き”されていたっけ?
■最初にぶつかった壁
「山口さんって運がいいですか?」と聞かれると、いつも私は 「そこそこです」 と答えてきた。
運がいい瞬間もあれば、運が悪い瞬間もある。最後の“何人か”に選ばれる確率は低いかもしれない。でも、何回かトライしていると、きちんと合格してきた経験もあった。だから、全く運が悪いわけでもない。
私は昔から 派手には行かないタイプ だ。焦らず、ゆっくり、できることを積み上げる。
100点なんて、いきなり取れない。取れなくてもいい。悔しいことはあっても、それも含めて自分だと思っている。
■でも、始動はちょっと違った
そんな私のスタイルが、始動プロジェクトでは揺れた。
2回目の挑戦で100人に残った。中間審査でも50人に残れた。
でも、最後のシリコンバレーには残らなかった。
その過程には、圧倒的な伴走があった。メンターの方が、文字通り私を“始動”させてくれた。
何度も壁打ちし、何度も指摘をもらい、私の弱点を一緒に棚卸してくれた。
最後の最後の時間まで支えてくれたのに、私は選ばれなかった。
申し訳ない気持ちすら湧いた。
悔しかった。
■冷静と葛藤の間
けれど、同時に どこか冷めた自分がいた。
そもそも、事業に“良し悪し”なんてあるのだろうか?
それを順位で決める世界に、心のどこかで「?」がついた。
その違和感は、確かに私の表情や言葉ににじみ出てしまったのかもしれない。
私はまだ、自分が臨む 勝負のルールを理解しきれていなかった のだ。
ここで初めて気づく。
ルールの理解なくして、戦いは成立しない。
相手のゲームに挑むなら、そのゲームをもっともっと理解しなければならない。
■積み上げるしかない
私は、奇跡のスプリントで勝ちたいタイプではない。
一つずつ勉強し、一つずつ挑戦し、前進を止めない。
それが唯一、私ができることだ。
最後に残れなかった事実は変わらない。
でも、残らなかったことで 「私の方法は、まだ足りない」と知れた。
それは、悪いニュースではない。進むための材料だ。
私は今日も、できることから積み上げる。
運が良くても悪くても、それでも踏み出す。
私ならできる!明日から踏み出す
コメント
コメントを投稿