未来の子どもたちにはどんな教育が必要か?
これは、多くの教育者や親が直面する永遠の問いです。そんな中、世界中で注目を集めているのがSTEAM教育です。STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取った教育分野の統合的アプローチのこと。さらに、それを「グローバル視点」で捉えることで、子どもたちに世界で活躍する力を養うことができます。
図形の力が理系の基礎を作る
私自身が理系の学生だった頃、最初に直面した壁は「図形」の理解でした。例えば、幾何学の問題では、立体図形を頭の中で回転させたり、展開図を描いて答えを導く力が求められました。この経験から、図形をきれいに描く能力は、理系の学びにおける基本スキルだと感じました。
しかし、日本の教育では図形の練習に多くの時間が割かれていないように思います。これを改善するには、図形を描くスキルを遊びながら身につけるような教材やカリキュラムが必要でしょう。STEAM教育では、このような実践的なスキルを育むことができます。
日本の理系教育のレベルは低くない
一方で、「日本の理系教育は世界に比べて劣っている」と思う方もいるかもしれません。しかし、実際には日本の理系教育のレベルは非常に高いのです。数学オリンピックや科学コンテストで日本の学生たちが毎年成果を挙げていることからも、それが分かります。
ただ、課題があるとすれば、学んだ内容を英語で表現する力がまだ十分でない点です。これが「グローバルSTEAM教育」の重要性を高めています。
英語で理系を学ぶ=未来への鍵
例えば、大学時代に私が苦労したのは、専門分野の英語用語を理解しきれなかったことです。「英語で学ぶ」ことの難しさはもちろん、「学んだ内容を英語で説明する力」が求められる場面に直面しました。その結果、せっかく学んだ内容を海外で活かすことができず、悔しい思いをしました。
しかし、今ではオンラインで手軽に英語での学習が可能です。たとえば、理系分野の英語用語を学ぶアプリや、STEAM教育を英語で提供するプラットフォームも増えています。早いうちからこうした環境に触れることが、未来の子どもたちにとって大きな財産になるはずです。
グローバルSTEAM教育が目指す未来
グローバルSTEAM教育は、単に英語を学ぶだけではありません。それは、世界中の人々と協力して問題を解決する力を養う教育です。理系の知識を英語で発信し、異なる文化の人々と共に未来を作るスキルを育むのが、グローバルSTEAM教育の本質です。
これからの時代に求められるのは、単なる知識ではなく、それを活用する力。そして、それを世界の舞台で実践する能力です。子どもたちがその力を育めるよう、私たち大人が教育の場をグローバルに広げる努力をしていきたいですね。
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