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DX担当者爆誕!「最初の90日」で未来を切り拓くシンプルな方法 ―ヒアリングから始まる未来づくりの第一歩―

 驚きのDXデビュー!



「いきなりDX推進って、どうすればいいの!?」
私がDX担当になった最初の日、心の中はまさに混乱と期待の渦。でも、大丈夫。DX推進とは、いきなりテクノロジーの魔法を振りかざすことではありません。むしろ“耳を澄ませる”ことから始まるのです。


未来を語る準備は、まず“聞く”ことから

DXの最初の90日でできることは、実は限られています。だからこそ、焦らず、でも確実にやるべきは「ヒアリング」です。
私の友人のCIOは、就任直後に各所を回り「何か手伝えることはありますか?」と尋ねて回ったそうです。実にシンプル、だけど効果的。

まずは、各事業部のTOPに話を聞きましょう。彼らの口から出るのは、「今本当に困っていること」や「こうなったらいいなという未来の姿」。これは貴重な一次情報。未来の種がここに詰まっています。


担当者レベルじゃなく、TOPにこだわる理由

「担当者から聞いた方が現場のことが分かるのでは?」と思うかもしれません。でも最初の90日で検討すべきは、目の前の課題ではなく未来の方向性
TOPの耳に届いている課題こそ、組織にインパクトのある問題。未来像も、TOPの頭の中には眠っています。


デジタルチームにも耳を傾けよう

並行して行うべきは、デジタル部門内のヒアリング。特にBusiness Relationship Manager(BRM)と呼ばれるビジネスサイドとつなぐ人々。彼らは「今、どんな課題がデジタルに持ち込まれているか」を知っています。


情報のピースをそろえる

最後に行うのは、年次方針や中計、事業報告書の確認です。そこには、経営が向かいたい方向性が言葉として刻まれています。

・事業部TOPが語る「こうなったらいいな」
・デジタル担当が抱えている現実の課題
・年次方針に書かれた会社の進むべき方向

この3つを揃えることで、全体像がクリアになります。


全体をつなぐ報告会を開いてみよう!

一通り整理できたら、関係者を集めて報告会を開いてみましょう。「あ、あの事業の悩みって、うちにもある」「未来の構想、聞けてよかった!」という声が出てきます。
ここから“DX推進チーム”が自然と生まれることもあります。



私ならできる!あなたもできる!

最初の90日でいきなりすごい改革を起こさなくていいんです。未来を語ってもらい、その言葉をつなぎ、整理するだけ。
それだけで、DXの土台は整っていきます。

少しずつ!でも着実に。明日からの一歩、私ならできる!

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