和気あいあい?それとも、バラバラ?現場で感じた"空気感"
「えっ!?同じ部屋にいても話さないの?」
そんな驚きから始まった、ある大型システム開発プロジェクトでの出来事。
初日、会議室に集まったのは30人以上。どこか楽しそうに話す人たちもいたけれど、よく見ると、会話しているのは同じ会社の人たちばかり。それもそのはず。このプロジェクトには、10社以上のITベンダーが参加していた。
開発現場では、会社の垣根を越えて協力しなければならない。でも、実際は「和気あいあい」とは程遠い空気が流れていた。
なぜなら――会社が違えば、文化も違う。ルールも違う。責任の範囲も違うから。
チームの中と外、そしてその「間」
私がいたチームは、4人編成。同じ会社からのメンバーだったので、意思疎通は比較的スムーズだった。だけど、隣のチームとはほとんど会話がない。
たった10メートルの距離なのに、話したことがないという現象が起きる。
それもそのはず、大きな現場では、チームごとにフロアや部屋が分かれていることが多い。結果として「同じ現場だけど、別世界」みたいな状態になる。
もっと驚いたのは、管理職同士のやり取り。
「A社の進め方は遅い」
「B社のチェックが甘い」
そんな陰口のような声が会議の合間に聞こえてくる。まるで部署間の対立のような、セクショナリズムがそこにあった。
キーマンは「つなぐ人」
そんな現場でも、ひときわ光る存在がいる。
それが「チーム間をつなげる人」だ。
社外の人とも積極的に雑談する、チャットで他チームの情報も拾う、会議で全体を整理してくれる――
そういう人は、どの会社の所属であれ、みんなに感謝されていた。
結局、どれだけスキルがあっても、現場の空気を良くするのは「人間関係」なんだと気づいた。

コミュニケーションは技術だ!
コードを書く力も、設計する力も大事。だけど、それ以上に大事なのは「人と話す力」だと思う。
苦手な人もいる。でも、コミュニケーションって“技術”。少しずつ練習すれば、必ず上達する。
現場の空気は、自分の一言で変えられるかもしれない。
それって、ちょっとワクワクしませんか?
明日から踏み出す新たな一歩
誰もが同じスタートラインじゃない。けれど、同じ現場で働く以上、より良い関係を築くことはできるはず。
最初は声をかけるだけでもOK。それだけで、和気あいあいの扉が少し開くかもしれない。
私ならできる!明日から踏み出す新たな一歩を!
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