うわっ、システムが動かないのに仕事が終わる!?
そんな衝撃から、私のコンサルとしての日々が始まりました。ベンダー時代、私は“動くシステムを作ること”こそがゴールだと信じていました。けれど、コンサルの世界ではゴールは「契約で決められた完了」。そこには、まったく違うルールと緊張感が広がっていたのです。
要件定義に明け暮れる日々
ベンダーの頃は、開発スケジュールを追いかけながら「サービスだ!」なんて言いながら、つい余計なところまで手を出していました。ところがコンサルになってからは真逆。要件をいかに細かく整理し、いかに正確にベンダーに渡せるかが勝負です。ものが形になる前の段階で、ひたすら契約範囲を定義していく。ものを作らないからこそ、頭の中で“どう具現化するか”を描ききる必要がありました。
プロジェクトは短距離走の連続
1カ月から3カ月で動くプロジェクト。慣れたかなと思ったら、もう次の案件。常に走りながら、次の種を探す。飲み会の席ですら「次のプロジェクトにつながるか?」と耳を澄まし、人とつながる。営業マンではなく、実力あるマネージャーがチームを売り込む姿を横で見ながら、「コンサルの仕事はプロジェクトだけで終わらない」と痛感しました。年間の営業ノルマを意識しながら走り続ける──そんな緊張感が、刺激でもありプレッシャーでもありました。
戸惑いと楽しさのあいだで
正直、戸惑いも多かった。これまでは「動くもの」をつくることで達成感を得ていたからです。でも、コンサルとしてお客様と直接話し、情報を整理し、問題を解決する。そのプロセスが驚くほど面白い。モノではなく「価値」をつくる実感がありました。会話の端々からお客様の困りごとを拾い、それを解きほぐす日々は、まさに刺激の連続だったのです。


結論──私ならできる!
コンサルの日々は、ゴールが明確で、契約が命。そこにはベンダー時代にはなかった厳しさと、同時に、新しい楽しさがありました。短距離走の連続に戸惑いながらも、お客様とともに問題を解決できることに、大きなやりがいを感じています。
だからこそ思うのです。「私ならできる!明日から踏み出す一歩が、次のプロジェクトへの扉を開く」。
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