システム屋の地位の低さ、その歴史と現在、そして未来へ進むために考えること。
転職活動での衝撃
「うわっ!? 同じ仕事なのに、日本採用とアジア採用で年収が倍も違うの!?」──私が事業会社の求人票を見ていて驚いた瞬間です。
事業会社に転職する時、まず意識すべきことがあります。それは「システム屋の位置づけがまだまだ低い」という歴史的な背景です。2000年前後にシステム部門が大規模に整備されても、結局は“事業のサポート役”と見られ続けてきた。金融業界のように、システムが会社の命運を左右することが明らかになっているケースもありますが、その他多くの業種では、依然としてその認識が薄いのです。
事業会社に転職するときに大事なこと
では、そんな状況の中で事業会社へ転職する時、何に気を付けるべきなのでしょうか?
まず一番大切なのは、「自分のやりたいこと、行きたい方向をクリアにすること」です。システム屋としてのキャリアをどう描きたいのか。開発を突き詰めたいのか、統括的に戦略を立てたいのか。それを自分の中で固めておかないと、入社後に大きく苦労します。
そして同じくらい大事なのが、「転職先の企業のシステム屋の位置づけをよく知ること」です。システムの価値を理解していない会社に入ると、どれだけ頑張っても評価は上がらず、結局は疲弊してしまうのです。
日本とアジアで違う“システム屋の価値”
実際、私が今いる会社も、日本国内ではシステム屋の地位は低めですが、アジア全体で見ると非常に高く評価されています。おかしなことに、日本では“システムだから…”と軽く扱われる一方、アジア採用では同じ職務で年収が大きく上がる。私はアジア採用で日本にいるのですが、同僚の日本採用組と比べて年収差に驚かされる場面は少なくありません。
さらに驚いたのは、有名な日本の大企業の求人票でした。海外支店を束ね、グローバルでシステムを統一していく重要なポジションにも関わらず、提示される年収は日本企業の平均年収の少し上程度。人事担当者に理由を尋ねると、「システムなので、この辺りで…」という返答。思わず耳を疑いました。
外資との比較で見える真実
これが同じ規模の外資系企業であれば、年収は倍以上。そりゃ優秀な人材は外に流れてしまうわけです。
結局のところ、「システムだから…」と軽視している時点で、システム統一が企業の収益にどのような影響を与えるかを想像できていないのです。本気で業績を伸ばしたいなら、システムに投資し、システム屋を戦略の中心に据えるべきです。そうなれば、システム屋はもっと輝ける。
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明日からの一歩へ
だからこそ、転職の際には「その企業がシステムをどう捉えているか」を徹底的に見極める必要があります。それを誤れば、せっかくのキャリアが停滞してしまう。でも逆に正しく選べば、システム屋は企業の成長を牽引できる存在になれる。
私は信じています。システム屋がもっと自信を持ち、正しい環境で力を発揮すれば、企業は変わり、業界は変わる。そしてその変革の担い手は、私自身であると。
だからこそ、最後に強く言いたい。
「私ならできる!明日から踏み出す。」
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