うわっ!」思わずPCの画面を閉じそうになった。
なぜならそこに映っていたのは、まぎれもなく自分が何カ月も調査し、ヒアリングを重ね、汗をかいて提案したプロジェクト。だが、タイトルも責任者も違う顔ぶれ。しかも“ビジネス側主導”というタグが付けられ、堂々と動き始めていたのだ。
✨昇進が見えないサラリーマンの日常
サラリーマン生活も長くなり、昇進は頭打ち。社内で提案しても、なかなか通らない。そんな閉塞感の中で、私はせめて「改善プロジェクト」で突破口を作ろうと必死だった。
システム担当の立場から、いろいろ調べ、現場の声を聞き、改善案を資料に落とし込んだ。
「これはいける!」と胸を張れる提案だった。
⚡衝撃の瞬間
ところが、ある日気づいてしまった。
私の提案は少し形を変え、別プロジェクトとして動き出していたのだ。
しかも、それは「システムからの改善」ではなく「ビジネス側の戦略プロジェクト」として扱われていた。
正直、驚きと悔しさが入り混じった。
自分のアイデアが認められた!と一瞬うれしくなった。
でも、そこに私の名前はなかった。
アサインされたシステム担当も、もちろん自分ではない。
🌍グローバルでの自負と現実
私はグローバルプロジェクトで、日本のクラウド移行を一人でリードしてきた。
「日本のことなら私が一番語れる」──そんな自負があった。
だから当然、自分が選ばれるものと信じていた。進め方も頭の中で描いていた。
しかし現実は違った。
その役割を任されたのは、日本で新しく採用されたインド人エンジニア。
彼は日本のリーダーに採用され、そのリーダーの指示通りに動く人物だった。
なるほど。後から入ってきたリーダーは、自分の“息のかかった人材”を集め、チームを固めていく。
長く中で知っていた人が残るわけじゃないのだ。
💡気づいたこと
思い返せば、自分も転職したときは同じ立場だった。
「外から来た新しい人材」として、内側の人を押しのけて仕事をしてきた。
今回は逆の立場になっただけ。
会社にとっては、“誰の提案か”なんて関係ない。
「アイデアありがとう。あとはこっちでやっておくから」──そういう世界なのだ。


🔑結論:企業に委ねるな、自分で動け
だからこそ痛感した。
アイデアは形を変え、成果は誰かの名前になる。
企業に身を委ねていたら、自分の存在価値は薄れていく。
でも、逆に言えば気づけたことが財産だ。
自分の提案が形を変えて動き出したなら、それは世の中に必要とされている証拠。
だったら次は、自分が主導できる場を外に作ればいい。
「私ならできる!」
そう信じて、明日から一歩を踏み出す。
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