ブルカヌス・プログラム合格から始まった、期待と不安の3カ月。震える手で受話器を握りしめた日、私は確かに“未来”に向かっていた。
🎯合格!——夢のスタートラインに立った日
「やった!」と叫んだあの日の自分を、いま振り返って少し笑ってしまう。
ブルカヌス・プログラム——欧州で語学と企業研修を行う、夢のようなチャンスに合格した。
英語のスクリプトも完璧に仕上げ、面接も乗り切った。だが、合格通知を受け取った瞬間から、不思議と“新しい不安”が生まれ始めた。
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🏢企業選び——“運命の電話”の前で震えた夜
次のステップは、欧州の受け入れ企業の選定。
受け入れ先の多くは機械系。しかし私は、経営工学に近いテーマを志していた。
そんな中、目に留まったのが「Renault」を含む数社。
当時はまだWeb会議が一般的でなく、電話での英語面談が行われた。
時刻通りに机の前に座り、受話器を見つめて待つ。
初めての英語面接。声が震え、言葉が詰まり、心臓が跳ねる。
それでも3社と面談し、最終的に決まったのは——Renault社(フランス)だった。
🇫🇷まさかのフランス語!?——不安だらけの新挑戦
「え?フランス語で研修!?」
「え?ということは、これからフランス語!?」
第2外国語はフランス語にしていたものの、テストはほぼ赤点。
まさか、それが自分の“武器”になるとは思わなかった。
合格から渡航までの3カ月、フランス語の猛勉強が始まった。
準備金で初めてノートパソコンを購入し、辞書を片手に勉強を続ける。
ページをめくるたびに夢に近づく気がしたが、不安はそれ以上に膨らんでいった。
💭できるのか?——自分への問いと葛藤
「できると言って、合格した。でも本当にできるのか?」
周りの仲間はみな優秀で、自信に満ちている。
私はただ、震える手でメールを打ち、送信ボタンを押すことしかできなかった。
それでも、旅立ちは近づいてくる。
新しい世界、新しい言葉、新しい挑戦。
怖さと同時に、どこかワクワクしている自分もいた。
✈️旅立ち——不安とともに踏み出す朝
関空へ向かう朝。
ブリュッセルで仲間と合流するため、スーツケースを引きながら膝が震えた。
「不安」こそが、次の扉を開く合図なのかもしれない。
あのときの私はまだ知らなかった。
その不安の先に、“確かな自信”が待っていることを。
🌱結び——不安の先に見えた一歩
だから今、もう一度あの日の自分に伝えたい。
「私ならできる!明日から踏み出す」
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