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マダムの叫びは“わからない”から——言葉が通じない夜に見つけた勇気

Amboiseの小さな田舎町で味わった、“英語が通じない”という衝撃。そして見えてきた、心で伝えるコミュニケーションの形。


😲 まさか、話が通じないなんて!

「えっ!? なんで!?」
——まさか、20歳を過ぎて“コミュニケーションがまったくできない”日が来るなんて、夢にも思わなかった。

それなりに英語は話せるし、ヨーロッパってラテン語系だし、アルファベットも同じ。
「いや、基本的な会話くらいできるでしょ」と、正直、少し甘く考えていた。

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🏰 フランス・Amboise——言葉の壁との出会い

フランス・Amboise。ロワール川沿いの美しい田舎町。
レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたAmboise城で知られる観光地だ。

けれど、滞在先のマダム——彼女は英語も日本語もまったく通じなかった。
昼に迎えてもらい、マルシェ(市場)までは何とかなる。
身振り手振りと笑顔で、どうにか理解し合える。

言葉の意味は半分も分からないけど、不思議と“言いたいこと”のイメージは伝わってくる。
あぁ、これが“心の翻訳”ってやつか、と少し感動していた。


🍽 フランス家庭のフルコースと、沈黙の夜

しかし、夕方からが本番だった。
晩御飯はフランス式のフルコース。
前菜、サラダ、メイン、そしてチーズとデザート。
何が出てくるかもわからないけれど、出されたものは全部笑顔で食べた。

お腹はパンパン。でも断る言葉も、知らない。
それでも「おいしい」と伝える気持ちは、きっと伝わっていたと思う。

そして夜。シャワーを借り、寝る準備をしていたとき——
マダムが何か言っている。
「アケラー?」
……え? 何? 何度聞いても同じ言葉。

辞書を開いて確かめようとした、その瞬間——
マダムが叫んで、辞書を勢いよく閉じた!
「アケラー!!」
叫ばれた僕は焦るばかり……。
部屋の空気が一瞬にして止まった。

少しの沈黙の後、マダムはふっと息をつき、別の行動に出た。
彼女は時計を持ってきて、針を指さした。7時だ。


⏰ 朝7時、何が起きてもいいように

「あっ、明日の朝のことか!」とようやく気づいて「Oui!」と答えた。
でも、“7時に何をすればいいか”は結局わからなかった。

朝食? 起床? 出発?
最悪のパターンは「出発」だ。

とりあえず6時には起きて、身支度を整え、ベッドをきれいにして、
「7時に何が起きてもいいように」ベッドの上で正座して待った。

7時。
ノックの音。
マダムが微笑みながら、トレイにパンとプチカフェを乗せていた。
——朝ごはんだった。


🌅 わからなくても、伝わることがある

心の中で大きく安堵の息。
でも、この日を境に、私は“わからないこと”を恐れなくなった。
言葉が通じなくても、笑顔があれば、想いはきっと届く。

それを教えてくれたのは、あの夜の「マダムの叫び」だった。


🚀 毎日がチャレンジ、そして一歩前へ

毎日がドキドキの始まり。
これが、私の小さなチャレンジ。
明日からの一歩、私ならできる!

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