日立の手厚すぎる研修が、モノづくりの覚悟を教えてくれた夏
うわっ、まさか研修で銀行システムを丸ごと作るとは思わなかった!
日立は言わずと知れた大企業だ。新人教育も徹底していて、最初の3カ月はみっちり基礎研修。ITの基礎から、業務の考え方まで、これでもかというほど手厚い。正直、「ここまでやるのか」と驚くほどだった。
■ 研修は終わりじゃなかった
3カ月の研修が終わり、ようやく現場配属かと思った矢先。
「金融システム担当は、別途集まってください」
そう言われて始まったのが、さらに2カ月の専門研修だった。
■ 5人で作る“超簡易Web銀行”
課題はシンプルで重い。
5人1チームで、Web銀行のシステムを作る。
預金、融資、送金、投資。銀行のメイン機能に加え、各種金融商品の説明ページまで用意する。
あくまで“超簡易”だが、立派なWeb銀行だ。
■ フワッとした要件からのスタート
最初に渡されるのは、驚くほど曖昧な要件。
そこから自分たちで要件定義を組み立て、基本設計を行う。
基本設計が合格して、ようやく詳細設計。
詳細設計が合格して、やっとプログラミング。
研修とは思えない、ガチの工程だった。
■ Javaを少し習っただけで、全部作る
使うのは、研修で少し教わったJava。
自分たちでコードを書き、サーバにDeployしていく。
いざ繋げようとすると、サーバ設定と合わない。
「なんで動かない?」
うんうん唸りながら、設定とプログラムを何度も見直した。
■ 時間制限はない、でも焦る
研修なので、形式上は時間制限はない。
でも、夏の2カ月という期限が見えてくると、自然と焦る。
朝から来てどんどん作業し、夜も残る人が多かった。
終電に走ったことも一度や二度じゃない。
■ 画面が見えた瞬間、世界が変わる
設計しているときは、正直イメージがぼやけていた。
でも、プログラムを書いて画面が少しでも表示されると、一気にイメージがクリアになる。
早く終わったチームは、隣のチームを手伝う。
夜遅くまでやるのも、なぜか楽しかった。
■ あくまで研修、でも本気
これは研修だ。評価もつく。
でも、目の前の課題には全員が本気だった。
考えて、作って、壊して、直す。
ここに、自分のモノづくりの原点があった。
研修でここまでやる。
だから日立は、大企業であり続けるのだと思う。
私ならできる!明日から踏み出す
コメント
コメントを投稿