留学先の田舎町で見つけた「学び」と「ゆるやかな幸せ」
「えっ、これが週末!?」——フランスに来て最初の土曜日、私は朝から心の中で何度もそう叫んでいました。緊張と期待でいっぱいだった留学生活の中で、いま振り返ると 一番学びが深く、一番楽しかったのは“土日の過ごし方” かもしれません。
■ ホストファミリーの“田舎での週末”が人生を変えた
私が暮らしているのは、フランスの田舎町にある団地。その近くに、小さな庭付きの一軒家をホストファミリーが持っており、そこが土曜日の拠点です。
朝ごはんを食べ終えると、マダムの車に乗って買い物へ。
たまに賑やかな朝市へ行くけれど、だいたいはスーパー。
そして 10時になると、別荘へ出発——ここから“フランス式の週末”が始まります。
■ 別荘でのBBQは、小さなコミュニティの祭り
到着すると、マダムはすぐに下ごしらえ開始。私は掃除やテーブルの準備を担当。
その別荘は、ムッシューが若い頃よく過ごしていた場所らしく、どこか懐かしい空気が流れています。
12時頃になると、ムッシューとマダムの友人たちが続々と集まり、いつのまにか10人ほどの“いつものメンバー”が勢ぞろい。
1時に全員揃うと、いよいよ乾杯。
ここで驚いたのが、「シャンパンじゃない」ということ。
代わりに出てくるのは、ロワール川地元の微発泡酒「ペティヨン」。
ラベルのない瓶。なぜなら、近くのワイナリーから直接仕入れたものだから。
「田舎はラベルなんて貼らないのよ」とマダムは笑います。
赤ワインは箱からカラフェへ。私は“ワイン係”として、ひたすらみんなに注ぎ続けます。
言葉はまだまだ完璧じゃない。でも、笑顔とワインがあれば、会話は不思議とつながっていく。
■ 食後は“フランスの国民遊び”で勝負
ランチが終わり、プティカフェで一息ついた後は、ペタング(フランス版カーリングのような球技)が始まります。
これがまた、意外と熱い。気づけば午後4時。みんなほんのり(いや、かなり)酔っていて、笑いが絶えません。
そして家に帰り、シャワーを浴びてから勉強して寝る——これが私の“フランスの土日ルーティン”。
■ 最初は緊張。でも、土日の過ごし方でフランスが一気に身近になった
留学当初、週末はどうしたらいいか分からず、不安ばかりだった私。
でも、この田舎町のホストファミリーがくれた、ゆるく温かい時間は、語学以上に大切な学びをくれました。
気づけば、私はフランス語が完璧じゃなくても、仲間と笑い合えるようになっていた。
■ 結論:週末こそ成長のステージ。“私ならできる!”
フランスで過ごした何気ない土日が、留学生活をより深く、より豊かにしてくれました。
文化の違いを全身で感じ、笑い、食べ、学ぶ。それが本当の留学。
そして私は思うのです——
明日からの一歩、私ならできる!
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