スキップしてメイン コンテンツに移動

ブログを翻訳

ここ…本当に“研究所”!?——フランスで見た働き方の景色が、完全に日本と違った話

Renault研修で出会った“おしゃれすぎる研究環境”と“多国籍チームの文化”


「えっ、研究所って、こんなにスタイリッシュでいいの!?」
夏休み明け、フランス・Renault社での研修が始まった初日。私は着いた瞬間から、完全に度肝を抜かれた。

 
 

街中のオリエンは一瞬で終了。本番は“郊外の研究所”から始まった

最初の数日は、総務がいる街中のオフィスでの研修。
日本でも見慣れたような環境で、「意外と普通だな」と思っていたのも束の間、すぐに終わりを迎える。

そしてついに、私の上司がいる“研究所”へ移動することに。


Versailleからバスで20分。郊外の“研究集落”へ向かう

バスに揺られること20分。
都会の雰囲気が急に薄れて、広々とした道路と緑が広がる“研究特区”のようなエリアに入っていく。

「こんなところに巨大な研究所があるのか…」
車窓からの景色だけでワクワクが止まらない。


セキュリティチェックは空港並み。パスポート提示に驚く

到着してすぐ感じたのは、“セキュリティの本気度”。
IDチェック、パスポート提示、ゲートの通過。
完全に空港の手荷物検査レベルで、研究施設に対する本気の姿勢が伝わってくる。


そして中に入ると…日本では見ない“吹き抜け研究所スタイル”

研究所の扉を抜けた瞬間、言葉を失った。

中央がドーン!と吹き抜け。
光が差し込み、空間が広い。
廊下は長く、構造は複雑で、移動には時間がかかる。

日本の“効率的大型ビル”とは真逆のアプローチ。
でも……
とにかくおしゃれ。


多国籍チームとの出会いがさらに衝撃だった

私が所属したのは8人の研究チーム。
構成がまた面白い。

  • フランス人:4人

  • メキシコ人:1人

  • アルバニア人:1人

  • ロシア人:1人

  • そして私の上司は――
    フランス生まれ・フランス育ちの 日本人(ただし国籍はフランス)

見た目は日本人。
日本語もネイティブレベル。
でもフランス語は完全に現地人の発音。
いや、こんな人いるんだ…と本気で感心した。

英語と日本語を操るバイリンガルは見たことがある。
でも、フランス語まで“母語級”という人は初めてだった。


研究内容はバラバラ。でも“必ず一緒にやること”がある

チームと言っても全員が同じ研究をするわけではない。
テーマはそれぞれ違い、作業は個々に進む。

でも、必ず一緒にやる時間があった。

それが 朝と昼の「プチカフェ」タイム。

フランスではコーヒーブレイクを“プチカフェ”と呼び、
自然に集まり、気軽に話し、笑い、情報交換をする文化がある。


初日のプチカフェで、一気に空気が変わった

初日、メンバー全員が部署のテーブルに集まる。
気づけばコーヒー片手に話が止まらない。

さすがフランス!
話す、笑う、共有する——その勢いが日本と全く違う。

気づいたら、初日のほとんどが“プチカフェ”で終わった。
でも全く無駄ではなく、むしろ心が解けていく感覚があった。

「あ、ここでの生活、きっと楽しくなる。」

そんな予感が身体の奥からふっと湧いてきた。


明日も、また一歩前へ

研究所は遠いし、複雑だし、おしゃれすぎて迷いそう。
でも、ここには人を前向きにする空気がある。

多国籍チーム、自由な会話、光の差す吹き抜けの研究所。
この環境だからこそ見える景色があるはずだ。

私ならできる!
明日から一歩踏み出す!

コメント

このブログの人気の投稿

「え、Cosminexusって何?HiRDBってまだあるの!?」— 国産ミドルウェアの光と影

えっ!?Cosminexus(コズミネクサス)って何?HiRDB(ハイアールディービー)ってまだあるの? そう驚く人もいるかもしれない。 実は、 CosminexusやHiRDBは今も販売され続けている 。 しかし、日立を離れた私の耳には、もうその名前が入ってくることはほとんどなくなってしまった。 かつて日本企業のIT基盤を支えてきた 国産ミドルウェアの歴史 と、 グローバル市場での戦い ——。 そこから見えてくる、日本企業が今後学ぶべきこととは何だろうか? ホストからオープンシステムへ—CosminexusとHiRDBの誕生 時は1990年代後半。 メインフレーム(ホストコンピューター)からオープンシステムへ という大転換が世界的に進んでいた。 従来のホストは高価で扱いづらく、企業はより柔軟な アプリケーションサーバ と RDB(リレーショナルデータベース) を求めるようになった。 そこで日立製作所が投入したのが、 Cosminexus(アプリケーションサーバ) と HiRDB(データベース) だ。 これらは 日本の大手企業向けに最適化 されており、特に JP1(統合運用管理ソフトウェア) と組み合わせることで、日立案件では鉄板のセットとなっていた。 しかし——。 世界を席巻するApache、Oracleの波 Cosminexusは、 オープンソースのApache Tomcatを内包 しながらも、パフォーマンス向上やエンタープライズ機能を強化していた。 HiRDBも 高い信頼性とスケーラビリティを誇り、かゆいところに手が届く設計 で、ユーザーからの評判は決して悪くなかった。 ところが、ここで市場の大波が襲いかかる。 世界ではApache TomcatやOracle WebLogic、IBM WebSphereなどのミドルウェアが爆発的にシェアを伸ばしていた。 特に、 ✅ Oracle Database → 巨大なマーケティング戦略+グローバル企業の標準に ✅ Apache Tomcat → 無料&オープンソースで圧倒的普及 こうした 海外勢の猛攻 の前に、国産ミドルウェアは徐々にシェアを失っていく。 競争が激化するミドルウェア市場 1️⃣ コストの問題 オープンソースを活用しているのに、価格競争が厳しい。...

中小企業診断士ってどうなの?―失敗と涙、そして未来への扉

マジで!?中小企業診断士の試験、やばすぎる! かつて、私も何度も挑戦し、幾度も壁にぶつかりました。試験は本当に厳しく、合格するためには何度も失敗を経験。最後に合格できたとき、思わずとんかつを頬張りながら涙を流したほどです。この苦い経験が、今の私のキャリアと人生観を大きく変えました。 試験の苦悩とその価値 中小企業診断士の試験は、全体的な構造化と論理的思考力を問われるため、ただ単に知識を詰め込むだけでは乗り越えられません。 難易度の高さ :私自身、数回の不合格を経験しました。合格できたのは、失敗から学び、試験問題の構造を徹底的に分析した結果でした。 実例に基づく問題 :各サービス企業の事例が盛り込まれ、実際のビジネス現場を想定した複雑な問題が多く出題されます。これにより、単なるテスト以上の実務に近い知識とスキルが求められるのです。 この試験に挑んだ経験は、単に資格を得るためのものではなく、 自分自身の論理的思考力と状況把握能力を飛躍的に伸ばす貴重なトレーニング となりました。 資格取得後の別世界―新たなキャリアの扉 資格を取得した瞬間、私は全く別の世界に足を踏み入れたことに気づきました。中小企業診断士協会や各支部に所属し、そこから仕事依頼が舞い込み、企業の経営改善に貢献する場が広がります。 コンサルティングの現場 :実際、コンサル企業が依頼を受け、チームで対応しているのと似た構造を持ちます。しかし、中小企業を対象としているため、案件の金額は大手コンサルに比べると低いのが現実です。 キャリアとしての厳しさ :中小企業診断士だけで生活するのは容易ではありません。しかし、ITを中心にキャリアを積む場合、取得した経験は日本企業で大きなアドバンテージとなります。 また、グローバルな視点で見ると、MBAの方が知名度は高いかもしれませんが、 日本国内においては中小企業診断士の知識と経験は絶大な価値 を持ちます。私の体験は、試験そのものが非常に難しく、現実に即した問題が出題されるからこそ、実務に役立つ力が自然と身につくということを実感させてくれました。 グローバル市場との認識の違いと今後の展望 世界では、MBAが広く認知され、グローバル企業での評価も高いですが、日本では中小企業診断士も根強い支持を受けています。 グローバルな評価 :今後、海外でも日本の高い技術力や経営手法に対する関心...

え、これだけで内定率UP!?面接で差がつく自己PRの作り方

自己紹介をお願いします。 面接の最初に必ず聞かれるこの質問、あなたは自信をもって答えられますか? 「えっと…私は○○で△△を経験してきました。強みは□□です。」 ——って、普通すぎる!!! 自己PRの目的は、「単なる経歴紹介」ではなく、「自分が会社でどう活躍できるのか」を伝えること。では、どうすれば面接官の心をつかむ自己紹介ができるのか? 「STARフレームワーク」 を使って、ストーリー仕立てで伝える方法を解説します! 1. 自己紹介は「過去・現在・未来」で語れ! まず大前提として、自己紹介は 「過去→現在→未来」 の流れを意識しましょう。 過去 :これまでどんな経験をしてきたか? 現在 :今、自分ができることや強みは何か? 未来 :この会社で何を実現したいのか? 過去と現在だけを話す人は多いですが、未来のビジョンを語れると、一気に説得力が増します! 2. STARフレームワークでストーリーを作る! 面接官は、あなたが「実際にどんな仕事をしてきたのか」を具体的に知りたい。そこで役立つのが、 STARフレームワーク です。 S(Situation:状況) → どんな環境で仕事をしていたか? T(Task:課題) → どんな問題や課題に直面したか? A(Action:行動) → どんな行動をとったか? R(Result:結果) → その結果、どんな成果を得たか? 例えば、こんな感じ👇 ✖️ NG例:「プロジェクトのリーダーをしていました」 ⭕️ OK例:「大規模システム導入プロジェクトで、納期遅延のリスクがありました(S)。そこで、タスク管理を見直し、優先度を明確にしました(T・A)。結果、納期通りにリリースでき、クライアント満足度が向上しました(R)。」 こうすると、あなたの「課題解決力」や「行動力」が伝わります! 3. できなかったことも、強みに変える! 面接では、「失敗談」や「苦労した経験」を聞かれることがあります。 ここで重要なのは、 「失敗しなかったフリをしない」 こと。 ✖️ NG例:「特に大きな失敗はありません。」 ⭕️ OK例:「プロジェクト管理が甘く、途中でスケジュールが遅延しました。しかし、その経験を活かし、以降はタスク管理ツールを導入しました。」 失敗そのものは問題ではなく、「そこから何を学び、どう成長したのか?」を伝えることが大...