Renault研修で出会った“おしゃれすぎる研究環境”と“多国籍チームの文化”
「えっ、研究所って、こんなにスタイリッシュでいいの!?」
夏休み明け、フランス・Renault社での研修が始まった初日。私は着いた瞬間から、完全に度肝を抜かれた。
◆ 街中のオリエンは一瞬で終了。本番は“郊外の研究所”から始まった
最初の数日は、総務がいる街中のオフィスでの研修。
日本でも見慣れたような環境で、「意外と普通だな」と思っていたのも束の間、すぐに終わりを迎える。
そしてついに、私の上司がいる“研究所”へ移動することに。
◆ Versailleからバスで20分。郊外の“研究集落”へ向かう
バスに揺られること20分。
都会の雰囲気が急に薄れて、広々とした道路と緑が広がる“研究特区”のようなエリアに入っていく。
「こんなところに巨大な研究所があるのか…」
車窓からの景色だけでワクワクが止まらない。
◆ セキュリティチェックは空港並み。パスポート提示に驚く
到着してすぐ感じたのは、“セキュリティの本気度”。
IDチェック、パスポート提示、ゲートの通過。
完全に空港の手荷物検査レベルで、研究施設に対する本気の姿勢が伝わってくる。
◆ そして中に入ると…日本では見ない“吹き抜け研究所スタイル”
研究所の扉を抜けた瞬間、言葉を失った。
中央がドーン!と吹き抜け。
光が差し込み、空間が広い。
廊下は長く、構造は複雑で、移動には時間がかかる。
日本の“効率的大型ビル”とは真逆のアプローチ。
でも……
とにかくおしゃれ。
◆ 多国籍チームとの出会いがさらに衝撃だった
私が所属したのは8人の研究チーム。
構成がまた面白い。
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フランス人:4人
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メキシコ人:1人
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アルバニア人:1人
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ロシア人:1人
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そして私の上司は――
フランス生まれ・フランス育ちの 日本人(ただし国籍はフランス)
見た目は日本人。
日本語もネイティブレベル。
でもフランス語は完全に現地人の発音。
いや、こんな人いるんだ…と本気で感心した。
英語と日本語を操るバイリンガルは見たことがある。
でも、フランス語まで“母語級”という人は初めてだった。
◆ 研究内容はバラバラ。でも“必ず一緒にやること”がある
チームと言っても全員が同じ研究をするわけではない。
テーマはそれぞれ違い、作業は個々に進む。
でも、必ず一緒にやる時間があった。
それが 朝と昼の「プチカフェ」タイム。
フランスではコーヒーブレイクを“プチカフェ”と呼び、
自然に集まり、気軽に話し、笑い、情報交換をする文化がある。
◆ 初日のプチカフェで、一気に空気が変わった
初日、メンバー全員が部署のテーブルに集まる。
気づけばコーヒー片手に話が止まらない。
さすがフランス!
話す、笑う、共有する——その勢いが日本と全く違う。
気づいたら、初日のほとんどが“プチカフェ”で終わった。
でも全く無駄ではなく、むしろ心が解けていく感覚があった。
「あ、ここでの生活、きっと楽しくなる。」
そんな予感が身体の奥からふっと湧いてきた。
◆ 明日も、また一歩前へ
研究所は遠いし、複雑だし、おしゃれすぎて迷いそう。
でも、ここには人を前向きにする空気がある。
多国籍チーム、自由な会話、光の差す吹き抜けの研究所。
この環境だからこそ見える景色があるはずだ。
私ならできる!
明日から一歩踏み出す!
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