当たり前になった仕組みと、変わり続ける私たちの選択
うわっ、気づいたら生活のど真ん中に“システム”が座っていた!
朝起きてスマホを見る。電車に乗る。仕事をする。買い物をする。
こうして振り返ると、システムはすでに私たちの生活の一部に深く入り込んでいます。もはや「便利な道具」ではなく、「前提条件」と言ってもいい存在です。
「今の業務に合わせてください」という、もっともな主張
システムを導入する場面で、よく聞く言葉があります。
「今の業務は最適化されてきたので、システム側を合わせてほしい」。
この気持ち、非常によく分かります。現場で積み上げてきた工夫や改善には、誇りがありますから。
ただ、ここで一度、立ち止まって考えてみてほしいのです。
実はこれまでも、文化は何度も変わってきた
過去を振り返ると、私たちは何度も「システムに合わせて文化を変える」経験をしてきました。
その分かりやすい例が、証券市場の大発会・大納会です。
2025年の大納会は12月30日(火)、2026年の大発会は1月5日(月)。
今では終日取引が当たり前ですが、昔はそうではありませんでした。
1950年には、午後1時間だけ取引を行う日もありました。
たった1時間のために準備をし、全員が集まり、取引をする。
1980年代には「半ドン」と呼ばれる半日取引も普通に存在していました。
「文化的だから」が、システムを苦しめていた
土曜日が休みになると、半日取引は大発会・大納会といった特殊な日だけに残りました。
「文化的に大切だ」という声もありましたが、実はこの特殊日運用こそが、システムに大きな負荷をかけていたのです。
年に数回しかない日のために、特別な機能を作り込み、専用のテストを行う。
その結果、システム費用は増大し、そのコストは最終的に利用料へと反映されていきます。
合理性が文化を更新した瞬間
こうした背景から、半日取引は廃止されました。
目的は明確です。
システムの安定性、運用の効率化、そして利用料の安定化。
文化を守るためではなく、全体最適を選んだ結果でした。
変わるのは、システムか、人か
システムの進化に合わせて、フレキシブルに人の側が合わせていく。
それは冷たい判断ではなく、少しずつ進化していく世界で生きるための現実的な選択です。
変化を拒むより、変化を使いこなす。
その積み重ねが、新しい文化を作っていきます。
私ならできる!明日から踏み出す
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