Amboiseの語学研修からVersaillesの企業研修へ——質素でも前へ進めた理由
驚きから始まったフランス生活
うわっ、これが私のフランス生活!?
フランス到着直後、そう叫びたくなるほど、私の留学生活は“華やか”とは程遠かった。
1年間の国費留学で、最初の数カ月は Amboise(アンボワーズ)で語学研修、その後に Versailles(ヴェルサイユ)での企業研修という流れだったが、そのどれもが“質素”と“挑戦”の連続だった。
Amboiseでの語学研修:小さな町での大きな学び
Amboiseはロワール川沿いの美しい地方都市。
しかし観光地の華やかさとは裏腹に、学生として過ごす生活はとてもシンプルで静かだ。
留学費が作れなかった私は、国費による支援を選択するしかなく、実家もフランスへ仕送りできる余裕はない。
それでも、「行きたい」という気持ちを捨てられず、探し続けて出会ったのが ブルカヌス・イン・ヨーロッパ。
国費で生活費までサポートされる、奇跡のようなプログラムだった。
Versaillesでの企業研修:いきなりRenault本社へ
語学学校を終え、次のステップはいきなり Renault本社での研修。
本音ではMBAにも関心があったが、2年間のMBAでは大学の休学制度が使えない。
「今踏み出せる道を選ぶ」
そう決めた結果、語学研修後すぐに本場フランス企業で働くという、貴重すぎる挑戦が実現した。
VersaillesのFoyer生活:質素でも前に進めた
Versaillesでは Foyer と呼ばれる安価なアパートに住んだ。
国費の生活費があるとはいえ、貯金ゼロの私は常にギリギリ。
夜ご飯はレンチンの簡易食で 3ユーロほど。
土日は食堂が閉まり、日曜は街の店という店がすべて休み。
「じゃあ今日はどうやって生きよう?」と毎週のように考える日々だった。
無料でできることを徹底的に探す日々
そんな生活のなかで磨かれたのが、
“お金を使わずに楽しむスキル”。
美術館の無料デーを調べ、電車賃を節約するために Versailles 宮殿まで片道1時間歩く。
ジャルダン(庭園)だけなら無料で、どれだけ歩いても飽きないほど広大だった。
あの庭を何度歩いたかわからない。
むしろ、散歩が私の中でちょっとした贅沢になっていた。
“質素”が教えてくれた最大の学び
そんな日々のなかで気づいた。
「お金がなくても、人は前に進める」 ということ。
選択肢が少なくても、資金がなくても、
“行きたい”“挑戦したい”と思う気持ちを手放さなければ、
支援してくれる人や制度は必ずどこかに存在する。
そしてその一歩が、想像以上に大きな景色を連れてくる。
結論:小さな一歩が未来を変える
1年間のフランス生活は、不便の連続だった。
でもその不便さが私に、
「自分のペースで、できる範囲で進めばいい」
という大切なメッセージをくれた。
小さな挑戦が重なれば、人生は必ず前に進む。
明日からの一歩、私ならできる!
コメント
コメントを投稿