新人研修の終盤で見えた、設計と現場のリアル
うわっ、マジかよ!?
画面が固まり、次の瞬間、サーバは静かに沈黙した。
「何回サーバ落とせば気が済むの?」——その言葉が、頭の中でぐるぐる回っていた。
新人研修も、いよいよ大詰め
新人研修は終盤戦。
30人の新人が、6チームに分かれてプログラムを作る。
ここまで来れば、あとは“動かしてみる”フェーズだ。
前回はApacheのサーバを使い、各グループのリーダーのPCにサーバを立てて進めていた。
多少不安定でも、なんとか回っていた。
今回は「Cosminexus」という選択
今回は日立の製品、Cosminexusを使うことになった。
企業向けのミドルウェア。響きは頼もしい。
……が、現実は甘くない。
ライセンスの関係上、全員に配れない。
手元にあるのは、1台のPCにインストールできるCDが1枚だけ。
そう、まだソフトウェアはCDからインストールする時代。
選択肢はほぼなかった。
苦渋の決断、その内容は…
悩んだ末の決断。
自分に与えられている開発用PCにサーバを立てる。
しかも、1サーバで6グループ分のインスタンスを動かす。
つまり、30人全員が、同じPCにアクセスしてテストする。
今思えば、なかなか攻めた構成だ。
「ちょっと触るだけ」のはずだった
正直、そこまで影響が出るとは思っていなかった。
画面を少し表示するだけ。
画像もほとんどなく、機能確認が中心。
「ある程度は動くだろう」
そう、完全に油断していた。
異変は、静かに始まった
3チーム目、4チーム目までは、なんとかDeploy完了。
しかし、5チーム目あたりから様子がおかしい。
画面表示が、じわじわ遅くなる。
レスポンスが、明らかに重い。
そして6チーム目。
数人が同時にアクセスした、その瞬間——。
あれ?……落ちた
サーバが、一気に落ちた。
PC本体は無事。
落ちたのは、サーバのインスタンスだけ。
「……うーん」
これが、性能問題か。
まさか、目の前で、自分が引き起こすとは思っていなかった。
仕様がない、という現実
問題は、対応の仕様がないことだった。
誰も「30人同時アクセス」を想定していない。
テストケースにも、回避策にも、書いていない。
さて、どうする?
落としたからこそ、見えたもの
この経験で、痛感した。
設計とは、理屈だけでは終わらない。
現場で、実際に人が触った瞬間に、初めて“本当の姿”を見せる。
サーバが落ちたのは失敗だ。
でも同時に、最高の教材でもあった。
次に進むために
新人たちは、この瞬間を忘れないだろう。
そして、自分も忘れない。
想定外は、必ず起きる。
だからこそ、考え続ける価値がある。
私ならできる!明日から踏み出す
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