ローンチ後3日間と、3カ月間が教えてくれた「本当の区切り」
うわっ、次のプロジェクト!?
本番リリースが終わった直後、ふと頭をよぎったのは安堵ではなく、次の予定でした。システムは無事に立ち上がった。でも、エンジニアにとって本番は「終わり」ではありません。そこから始まるのが、Hyper Careと呼ばれる期間です。
本番直後の3日間――24時間、気が抜けない時間
私の経験上、ローンチ直後はまず3日間のホットスタンバイ。
基本は24時間、いつでも連絡がつく状態を保ちます。
稼働時間帯にもよりますが、夜間に動くバッチシステム、データ転送処理などがあると、夜も気は休まりません。
「何も起きないこと」を祈りながら、何かが起きた瞬間に即座に動ける体制を取る。それがこの3日間です。
もちろん、1日目はだいたい何かしらあります。
ログの想定外、運用手順の勘違い、小さなデータ不整合。
でも2日目、3日目になると、システムの“癖”が見えてくる。
「ああ、これは大丈夫だな」という感覚が、少しずつ戻ってきます。
4日目から始まるHyper Care――静かな戦い
問題なく3日が過ぎると、24時間のホットスタンバイは徐々に解除され、4日目あたりから本格的なHyper Careに移行します。
Hyper Careは運用メンバーだけでなく、開発プロジェクトのメンバーも残り、一定期間サポートを続けるフェーズです。
ここでは、致命的な問題が次々に起きるわけではありません。
代わりに見つかるのは、「小さいけれど無視できない不具合」。
「この問題は3日で直そう」「これは1週間かかるな」と、優先度を付けながら対応していきます。
修正版はまとめて本番へ。1週間後のリリースまでに、できる修正をすべて入れる。そのサイクルを、淡々と繰り返します。
人は少しずつ抜けていく
時間が経つにつれ、Hyper Careに残る開発メンバーは減っていきます。
次の案件、次の役割、それぞれが次の現場へ向かっていく。
私の最初のプロジェクトでは、Hyper Careにいたのは1カ月間でした。
立ち続けた本番リリースから、ちょうど1カ月。
ようやく「終わった」と実感できた頃、言われた一言。
「じゃあ、次のプロジェクト。」
唯一、思っていたこと
そのとき、私が思っていたのはたった一つでした。
「あんまり遠くのプロジェクトじゃないといいな……。」
疲れ切っていたわけではありません。
ただ、全力で走り切った後に、またゼロから全力疾走する覚悟を整えるには、少しだけ時間が欲しかった。
それでも、次のプロジェクトは必ずやってくる。
それが、この仕事の現実です。
それでも私は思います。
この一連の流れを経験したからこそ、次に進める。
Hyper Careを乗り越えた自分は、確実に前より強くなっている。
私ならできる!明日から踏み出す
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