憧れから一歩ずつ。セミナー好きな“システム屋”が、夢のステージに立った話。
「まさか、あのビッグサイトの登壇台に、自分が立つ日が来るなんて…!」
あの大舞台を初めて見たのは、入社してすぐの頃だった。
いくつものIT展示会やセミナーに足を運び、目を輝かせながら最前列に座る“ただのシステム屋”だった私。
でも、心のどこかでは、こう思っていた。
「やっぱり、登壇している人ってカッコいいな」って。
■ スポットライトの先に見えた“理想の自分”
企業の代表として紹介され、観客に向かって堂々と語るスピーカーたち。
スポットライトを浴びながら、未来のビジョンを語る姿に、私は何度も心を打たれました。
中でも印象的だったのは、ある年の登壇者。
東京証券取引所のCIOが、強い口調で「5年後の日本はこうなる」と未来を描いた瞬間。
その言葉は、自分の中の迷いや不安を消し、「先を目指さなきゃ」と勇気をくれました。
ああ、やっぱり前向きな言葉っていいな。
聞いている人の心を動かし、「自分もやれるかも」と思わせてくれる。
■ 不安の中に、光を差し込める人になりたい
気づいたんです。
いいプレゼンって、未来を語るだけじゃない。みんなの“不安”にそっと光を当ててあげること。
「このままでいいのかな?」という迷いに、「それでいいんだよ」と背中を押してくれる人。
そんな人に、私はなりたいと思いました。
さらに、笑顔があると、もっといい。
会場全体が明るくなる。製品も企業も、そしてその人自身も、好印象を残してくれる。
■ 失敗の中にも、一歩があった
実は、私は一度だけ登壇のチャンスをもらったことがあります。
自分の開発したシステムを使った新しい事業アイデアを、ある社内ピッチイベントで発表しました。
ちょっと芝居風にして、「Like」はたくさんもらえましたが…正直、結果は散々。
でも、あの瞬間、夢に一歩近づいたのは間違いない。
それから何度も転んで、立ち上がって。
やっと今回、ビッグサイトという“夢のステージ”に登壇できる日が来たんです。
■ 明日は、もっと明るい未来へ
夢って、いつか“叶っていた”って気づくものなんですね。
あのとき観客席にいた私は、もういません。
ステージから、誰かに勇気を与えられる人に、少しだけ近づけた気がします。
未来はまだ、分からないことだらけ。
でも、一歩踏み出す勇気があれば、きっと何かが変わる。
明日からの一歩。私ならできる。あなたにも、きっとできる。
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