驚きの出会い
「うわっ、動物園か!?」
ある日、ベンダーから新規システムの構築説明を受けていたときのこと。大きなスクリーンに映し出されたシステム構成図を見た瞬間、横にいた上司が思わず声を上げた。
「なんやこれ!?」
確かに、そこには想像を超えた光景が広がっていた。左側には顧客用ディスプレイ、右側にはDataBaseや他社システム。そして中央から下にかけて、無数の“動物”たちがちょこんと並んでいる。しかも、その中には蝶ネクタイをつけたおじさんのイラストまで混ざっているのだから、混乱しない方がおかしい。
動物たちの正体
気になって後でGPTに調べてみると、どうやらこれはIT界隈でおなじみの「システムアイコン文化」らしい。
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🐼 Pandas:Pythonのデータ分析ライブラリ
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🐃 GNU:フリーソフト界の代表、ヌー
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🐘 PostgreSQL:堅牢な象
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🐍 Python:おなじみのヘビ
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🐘 PHP:青いカバの「Elephpant」
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🦊 GitLab:タヌキっぽいキツネ
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🦊 Firefox:地球を巻く狐
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🐳 Docker:コンテナを積んだクジラ
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⚓ Kubernetes:船の舵輪
なるほど、ベンダーはこれらの象徴を組み合わせ、構成図を「視覚的に楽しく」しようとしたらしい。
動物の配置に意味がある!?
議論はさらに深まった。
「Dockerを下に置いて、その上にPythonを動かし、さらにPandasを載せると、クジラの背中で蛇とパンダが踊っているみたいになるんですよ」
確かにイラストを見れば、クジラの背に蛇とパンダが仲良く乗っている。逆にDockerを右に置くと、全体のバランスが妙に不安定に感じる。まるで動物たちの“棲み分け”に哲学があるかのようだった。
私は思わずベンダーに質問してしまった。
「この象の隣にキツネを置くのは、どういう意味ですか?」
するとベンダーは笑顔で答えた。
「象(PostgreSQL)は堅実、でもキツネ(GitLab)は俊敏。対照的に置くことで、構成図から役割の違いが直感的に伝わるんです」
なるほど! 技術的に正しいだけでなく、見せ方の工夫でチーム全体の理解度も変わる。まるでシステム構成図が“物語”を語っているようだった。
上司の一言と気づき
そんな真剣な議論を交わす私を横目に、上司はケラケラ笑っていた。
「システム屋ってほんま楽しそうやな」
その一言で、心の中に灯がともった。確かに、普通ならただの線と四角の羅列でしかないシステム構成図が、動物たちやキャラクターで描かれることで、こんなにワクワクするものになるなんて。ITの世界は難しいだけじゃない。遊び心や発想次第で、楽しさに変わるのだ。


明日への一歩
スクリーンいっぱいに広がる動物たちのサファリパークを思い返しながら、私は強く感じた。
「これだからシステムは楽しいんだ」
そして心の中でつぶやく。
──私ならできる。明日から踏み出そう。
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