新人の頃、まぶしすぎた先輩の背中
うわっ、プロジェクトってこんなにも人の人生を映すのか!?
新人だった頃、私はプロジェクトルームの端で、いつも同じ先輩の背中を目で追っていた。
■ まぶしかった「お客様へ報告に行く姿」
その先輩は、週に二回以上、お客様のところへ報告に行っていた。
「問題ありません」
30人規模のプロジェクトを前に、そう言い切る姿が、とにかくかっこよかった。
正直に言えば、当時の私は思っていた。
「ベンダーの花形って、こういう人なんだろうな」と。
■ 実際に動いているのは、誰か
一方で、現場ではプログラマーの皆さんが必死にコードを書いていた。
Javaの実装、サーバ設定、パラメータ調整、構成管理。
泥臭い仕事の積み重ねで、システムはようやく形になる。
それでも、その全体を把握し、整理し、言葉にしてお客様へ届ける。
その役割を担っていたのが、あの先輩だった。
■ 報告書、会議、メール…見えない努力
報告書を作る姿は、正直「大変そう」だった。
会議の取りまとめ、メール、文書作成。
夜遅くまで、何度も推敲していたのを覚えている。
しかも後で知った。
その先輩、Javaは「あまり詳しくなかった」らしい。
それでもプロジェクトは、確かにコントロールされていた。
■ 詰まった瞬間の“判断力”
スケジュールが遅延しかけた時。
技術的に詰まった時。
先輩はすぐ別の人を呼び、ヘルプを入れていた。
抱え込まない。
決断が早い。
だからプロジェクトは前に進んでいた。
■ ムードメーカーという、もう一つの役割
遅くまで作業が続いても、先輩はどちらかというと笑っていた。
場の空気を和らげる、ムードメーカーのような存在。
後になって、ようやく分かった。
プロジェクトの雰囲気づくりは、成果に直結するということを。
■ 少し先の未来を見ていた
「自分も、こういう役目になっていくのかな」
「こんなに忙しくなるのかな」
不安と期待が入り混じりながら、あの背中を眺めていた。
それは、自分のエンジニア人生の、少し先の未来を見ている感覚だった。
プロジェクトコントロールは、決して楽ではない。
でも、人と技術と時間を束ね、前に進める仕事だ。
今なら分かる。
あの先輩が、なぜあんなにもまぶしかったのかを。
私ならできる!明日から踏み出す
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