机の前で完結していた仕事が、現実とつながった瞬間
うわっ、ずっとモニターの中だけが世界だと思ってた!
システムを作る仕事をしていると、自然と机の前で紋々とする日々になる。
Excelの設計書とにらめっこする設計フェーズ。開発環境を入れ、設定を合わせ、黙々とコードを書く実装フェーズ。試しては結果を画像にしてExcelに貼り付けるテストフェーズ。どのフェーズも、基本はパソコンの前だ。
システム屋の日常は、だいたい同じ景色
夜も遅くまでパソコンの前。外に出るのは、ご飯か飲み会くらい。それが普通で、システム屋とはそういうものだと思っていた。画面の中に論理があり、正しさがあり、成果がある。そう信じて疑わなかった。
少しだけ感覚が変わった、冬休み
そんな感覚が少し変わったのが冬休みだった。満員電車に揺られながら大阪へ帰省する。帰省ラッシュの人波に押され、社会人になったことを妙に実感していた。スーツ姿で立つ自分が、少し大人に見えた気もした。
銀行で出会った「自分の仕事」
ある日、銀行で預金を下ろそうと立ち寄った。特別な用事があったわけではない。そこで、ふと目に入ったのが、自分が関わっている機械だった。何気なく触ってみる。いつもパソコンで見ている画面とは、明らかに違う。
「あ、だからこのレイアウトだったのか」
マウスではなく、タッチパネル用に最適化された画面。指の動き、視線の流れ、立ったまま操作する前提の配置。その瞬間、腑に落ちた。
「あ、だからあのレイアウトだったのか」
確かに、自分はこれをイメージして設計していたはずだった。
知っている前提と、見るという体験
世の中にあるものは、知っている前提で設計が進む。でも、実際にモノを見ること、その場で触れることは、想像とはまったく違う。現実に触れた瞬間、気分も考え方も一気に変わった。
机の前だけでは見えない世界が、確かにそこにあった。この体験で、「実際に見る」という行為の大切さを知った冬だった。
そして今も、思う。
画面の向こうにある現実を、ちゃんと見に行こうと。
私ならできる!明日から踏み出す
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