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手が止まった瞬間、成長が始まった――開発現場に生まれる「待ち時間」の正体

走り続けた新人エンジニアが、空白の1カ月で学んだこと


うわっ、急にヒマ!?
開発とは、常に忙しく、常に追われるもの。そう信じて疑わなかった私に、ある日ぽっかりとした「時間の空白」が訪れました。

私が日立に入社して最初に携わったのは、銀行向けのシステム開発。
社会インフラを支える現場で、開発は当然ながらチーム戦です。

■ プログラムは個人、システムはチーム

プログラムを書くのは個人作業。
ですが、システムが「動くかどうか」は、完全にチーム次第です。
どれだけ自分が完璧でも、他が揃わなければ意味がない。

新人だった私は、先輩に助けてもらいながら、なんとか期限内に開発を終えました。
テストも無事に完了。
「やりきった」という達成感でいっぱいでした。


■ 余った時間で、もう一度テスト

少し時間に余裕ができたので、追加テストを実施。
構成管理担当に言われたフォルダにプログラムを格納し、証跡もきちんと整理。

完璧だ。
そう思った矢先に言われた一言。

「本番まで、まだ1カ月あるよ」


■ 新人は知らないところで、物事は進む

そこから始まったのは、
・他チームの開発待ち
・お客様側での試験
・最終報告会に向けた調整

新人の自分が参加できない場所で、プロジェクトは進んでいきます。
私はと言えば、作業が終わっているので、すっきりした状態。
――そして、1カ月待ち。


■ バグは出ない、証跡だけが増える

追加テストを重ね、品質は確保。
でも、バグは見つからない。
積み上がるのは、エビデンスだけ。

たまにお客様から質問が来て、それに答える。
「お客様側でもテストしてくれているんだ」という安心感。
とはいえ、1カ月は正直、長い。


■ 忙しい人と、余白のある新人

上の人たちは、全体統制で常に時間が足りない。
一方で私たちは、勉強会を開いたり、教育を受けたり、有休を消化したり。
開発でドタバタした分を埋めるような調整期間になっていました。

正直、急にこんな時間が来るとは思っていませんでした。
張りつめていた気持ちが、ふっと抜ける感覚。


■ 開発には「待ち」も必要だ

このとき、初めて気づきました。
開発には、走る時間だけでなく、立ち止まる時間も必要だということ。

みんなで作る。
みんなで待つ。
それもまた、チーム開発。


私ならできる!明日から踏み出す

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