一人残ったプロジェクトで学んだ、「最後に立つ」という仕事
うわっ、いよいよ来た!?
それは、まだ寒さが残る2月のことだった。
「いよいよ本番を迎える」――言葉にすれば簡単だが、その裏側には静かで濃密な時間が流れていた。
■ 気づけば、自分だけが残っていた
同期は全員、次のプロジェクトへ移っていった。
にぎやかだった現場は少しずつ静かになり、私はこのプロジェクトに残ることになった。
不安がなかったと言えば嘘になる。でも、ここで踏ん張るしかない、そう腹をくくった。
■ カバーする日々が、力になる
先輩と二人で、同期が残していったプログラムをカバーしながら、追加テストを進める。
合間には、溜まっていたE-learningを消化し、たまに来るお客様からの確認や指摘にも対応する。
メインの機能はできている。残るは微修正――そんなフェーズだった。
■ 「ちょっとした指摘」のはずが…
そんな時、飛んできた大きな指摘。
「画面の見た目を少し変えてほしい」
一見、軽そうに聞こえるその要望は、実はサーバ設定を変更しなければ対応できない内容だった。
ユーザーが見ているポイントと、システム側で手を入れるポイントは、必ずしも一致しない。
「いや……これは……」
先輩と顔を見合わせ、どう解決するかを話し合う。
■ 折衷案を探し、問題と向き合う
理想を追えば工数が増える。
現実を取れば満足度が下がる。
その間で折衷案を考え、しっかり問題と向き合う。
バグ対応とは、こうした時間の積み重ねなのだと、身をもって知った。
■ 同期のコードが教えてくれたこと
同期が残していったプログラムにも手を入れる。
――さすがだ。バグが少ない。
コードがきれいで、意図が読みやすい。
画面越しに、同期の仕事ぶりを感じながら、少しずつ対応を進めていった。
■ 迫る本番、かけられた一言
気づけば、「いよいよ本番」が目前に迫っていた。
そんなある日、先輩から声がかかる。
「本番の日、一緒に立ち会う?」
返事はもちろん、YESだ。
■ さ、いよいよ本番だ
派手な達成感はないかもしれない。
でも、最後まで残り、問題と向き合い、責任を持って立ち会う。
その経験は、確実に自分の背中を押してくれる。
私ならできる!明日から踏み出す
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