えっ、プログラミング言語の“完成形”が日本にあっただと!?
■COBOLだけではなかった
社会インフラを支える巨大システム。その裏側で、日立はCOBOLを手掛け、協会もリードしながら、日本国内で確固たる地位を築いていた。しかし、本質はそこでは終わらない。
彼らは“言語”だけでなく、もっと根本的なものに手を伸ばしていた。
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■システムの核に踏み込む
サーバを作る。これは分かりやすい。だが、システムを構築する上で絶対に避けて通れないものがある。
それがDB、データベースだ。
世界を見渡せば、MicrosoftのSQL Server、IBMのDB2、OracleのOracle。
主要なDBはほぼ海外製品が席巻していた。
その中で、日立は挑戦していた。
それがHiRDB。
■言語の“さらに内側”へ
HiRDBは、Cosminexusなど日立のシステム基盤と連携するDBだ。だが本当に驚くべきはそこではない。
そのHiRDBを操作するためのSQL、つまり“DBを動かす言語”まで、日立は自ら設計していた。
しかもその名称は、あえてのSQL。
ややこしいが、これはHiRDB専用のSQLである。
■なぜ独自SQLが必要なのか
実務でDBを触るとすぐに気づく。同じSQLでも、DBごとに微妙に構文が違う。
「あれ?」
「なんでこう書くんだ?」
そう思いながら、例外的なルールを覚えていく。
それが現場の現実だ。
■“癖がない”という価値
だが、DBを極めた分析屋たちはこう言っていた。「HiRDBのSQLが一番癖がない」
構文が整っている。
規則性がある。
理解しやすい。
つまり、最も“自然に使える言語”だった。
Oracleでも、SQL Serverでも、どこかで違和感に出会う。
だがHiRDBは違う。
その違和感を排除する方向で設計されていた。
■技術の深さと広がらなかった理由
残念ながら、HiRDBは世界的に広く普及したとは言えない。しかし重要なのはそこではない。
DBそのものを作り、
その上で動く言語まで設計し、
さらに“人にとって分かりやすい形”に整える。
このレベルの要素技術を内製できるエンジニア集団。
それを日立は抱えていたという事実だ。
■ビジネスへの示唆
DX時代において重要なのは、ツールを使う力ではない。構造を理解し、最適な形を設計できる力だ。
日立の事例は示している。
「使いやすさ」は偶然ではなく、設計思想の結果であると。
そして本当に価値があるのは、
見えにくい“基盤”を作り込む力だ。
派手なアプリではなく、
地味だが本質的なレイヤーにこそ競争優位は宿る。
私たちはその領域に踏み込めているか。
私ならできる!明日から踏み出す
コンテンツ記入ポイント(記事下)
・この記事で伝えたい現場経験
DBと言語の違いに戸惑いながら覚えた実務経験
・DX視点の学び
使いやすさは設計思想であり、競争力そのもの
・読者へのメッセージ
表層ではなく、基盤を見る力を持とう
・次のアクション
自分が使っている技術の“設計思想”を調べる
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