日本をリードする企業が、新人に用意した“最初の学びの場”
うわっ、いきなり相部屋!?
社会人のスタートは、想像していたオフィスデビューではなく、少し年季の入った建物の前に立つところから始まった。
■ 日本をリードする「日立」という存在
日立製作所は、日本を代表する大企業だ。
エネルギー、IT、インフラ、社会システム——ほぼすべての技術分野をカバーし、日本の成長を長年支えてきた。
そんな巨大企業には、今でも“らしい”習慣が残っている。そのひとつが、新入社員向けの「寮」だ。
■ 男性は“ザ・寮”、女性は借り上げマンション
女性社員には借り上げマンションが用意される一方、男性は文字通り「ザ・寮」。
寮長さんが常駐し、6階建てほどの古いマンションを一手に管理している。
どこか昭和の空気が残るその建物は、「これから社会人になる」という実感を強制的に与えてくる場所だった。
■ 1年目は、原則2人部屋
特に衝撃だったのは、1年目は原則2人部屋というルール。
16畳ほどの大きな部屋に、見知らぬ同期と2人で入る。
部屋割りはすでに決められており、選択権はない。
同じ部屋の相手とは、その瞬間が“初対面”だ。
■ 相部屋の相手は、同い年の東大卒エンジニア
私の相部屋は、同い年の東大卒エンジニアだった。
私は2年間海外に出ていたため、同期の中では少し年上。でも、彼とは年齢が同じ。
彼もまた、なかなか面白い人生を歩んできた人だった。
■ 夜な夜な続く、人生トーク
仕事の話、学生時代の話、将来の不安や期待。
夜な夜な、いろいろな話をした。
気が合えば、本当に心強い仲間になる。
この距離感で語り合える経験は、正直、会社に入らなければ得られなかったと思う。
■ もちろん、うまくいかない部屋もある
一方で、すべてがうまくいくわけではない。
全く気が合わず、部屋の真ん中に簡易的な間仕切りを置き、険悪な空気が漂う部屋もあった。
本当に、人による。
■ 寮は「同期とのコミュニケーション」を学ぶ場所
それでも、この寮生活で学んだことがある。
それは、社会人としてのコミュニケーションだ。
価値観の違う相手とどう向き合うか。
距離の縮め方、引き方、踏み込み方。
ここで、同期との関係づくりを体感的に学んでいく。
■ これが、社会人のはじまり
快適さだけを考えれば、合理的とは言えない。
でも、この「不思議な習慣」には、確かな意味があった。
人と働くことのリアルを、最初に身体で理解させる——それが、歴史ある大企業のやり方なのかもしれない。
私ならできる!明日から踏み出す
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