20年超の現場で何度も見た、後回しタスクの恐怖
うわっ、動くはずのシステムが“英語”で止まるなんて誰が想像しただろう!
社会人20年以上。これまでいくつものプロジェクトに入ってきた。要件定義、設計、開発、炎上、立て直し――一通りは経験してきたつもりだ。
お客様側のプロジェクトに入ったのは、金融機関のWebシステム。私はJavaの自社フレームワークを適用する社内コンサルタントとして参画した。立場はコンサルタント。リードする責任者ではなかった。
■ コンサルか、リードか
しかし、プロジェクト内の社員の少なさを見た瞬間、違和感を覚えた。この体制で本当に最後まで走り切れるのか。
気づけば私は一歩踏み込み、設計レビューに入り、仕様調整に入り、いつの間にかリードチームの一角にいた。
「あなたはコンサルですか?それともリードですか?」
そんな冗談交じりの会話をしたこともある。
だが、あるテーマを前にしたとき、迷いは消えた。
ここは自分がやらなければならない、と。
■ 多くのプロジェクトでネックになるもの
それが「英語化」だった。
機能、画面、メッセージ、帳票。すべてを英語にする。
日本語で作っているものを英語に置き換え、フォーマットを整え、レイアウトを確認し、画面上で正しく動くかを検証する。
やることは単純だ。
プログラムをコピーし、文言を英語にするだけ。
しかし現実は甘くない。
日本語と英語では文字の長さが違う。ボタンがはみ出す。テーブルが崩れる。メッセージが途中で切れる。一つひとつ合わせていく地道な作業だ。
■ なぜ後回しにされるのか
プロジェクトメンバーは、仕様やロジックにこだわる。
パフォーマンス改善、機能追加、バグ修正。目に見える成果に集中する。
英語化は「最後でいい」となりやすい。
しかも英語が得意な人は多くない。
結果、夏休みの宿題のように後ろへ後ろへと押しやられる。そして終盤、リソースが尽きる。誰もやらない。
リリース直前になって「あれ?英語画面が崩れている」「海外拠点で使えない」と問題になる。
私はこの光景を、何度も経験してきた。
■ 最初に詰まった金融Webプロジェクト
この金融機関のWebシステムは、私にとって最初に“英語で詰まった”プロジェクトだった。
中国人の方がリードするベンダーと共に、英語化を一気に進めた。私は英語が得意だった。だからこそ、躊躇なく入り込めた。
仕様を確認し、文言を整え、画面崩れを直し、動作を検証する。
地味だが、確実に前に進める作業だった。
気づいたとき、プロジェクトは息を吹き返していた。
■ システム×英語は武器になる
その瞬間、はっきりと感じた。
英語は飾りではない。武器だ。
技術だけではプロジェクトは完走できない。
最後に詰まるのは、誰も優先しなかったタスクだ。
システム×英語。
この掛け算ができる人材は、思った以上に少ない。だからこそ価値がある。
地味な仕事を引き受ける勇気。
後回しタスクに光を当てる視点。
それが、プロジェクトを救う。
私ならできる!明日から踏み出す
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