うわっ…これで本当に最先端のシステムを作っているのか!?
■巨大プロジェクトの裏側で起きていたこと
■人・環境・システムは分断されている
■それでも価値は現場から生まれる
200人を超える大規模開発プロジェクトに入ったとき、最初に感じた違和感は、コードでも設計でもなかった。「空気」だった。
空いた時間でお小遣いを貯めよう!「アイリサーチ」開発チーム、サーバ管理チーム、運用チーム。役割は分かれている。だが、その分断は組織だけでなく、空間にも現れていた。
一人当たりの机の幅は80cm。資料とPCを置けば、もう余白はない。テスト部屋に至っては60cm。もはや“作業スペース”ではなく、“押し込められた空間”だ。
人の熱気でむんむんとしている。二酸化炭素濃度は高く、保健所から改善指示が入るレベル。実際に気分が悪くなるメンバーもいた。
その中で、デスクトップPCがびっしりと並び、ファンの音が絶えず鳴り響く。ウィーン…という低音が、空間全体を支配していた。
だが、その音の中に、明らかに異質な“うなり”があった。
ウ=ン…
昼間、人が増えるほど、その音は大きくなる。
視線を向けると、そこにあったのは、銀色に光る大きな板。デスクトップPCとは明らかに違う存在感。
それが、サーバだった。
開発環境を司る、最も重要な機械。ラックマウントサーバ。
だが、その扱いは——あまりにも雑だった。
専用ラックではなく、平積みで3台。しかも熱対策は、ただの扇風機。
本来、最も守られるべき中枢が、最も無防備な場所に置かれている。
これが、現場だった。
■「DX」と言いながら見ていないもの
多くの企業がDXを語る。クラウド、AI、データドリブン。
だが、その土台となる現場はどうか。
人は過密、環境は劣悪、システムは不安定。
この状態で、「品質を上げろ」「スピードを出せ」と言うのは、構造的に無理がある。
それでも、現場は回る。
なぜか。
現場の人間が、無理をしているからだ。
■本質はどこにあるのか
むき出しのサーバは、単なる機械ではない。
それは、組織の優先順位を映す“鏡”だ。
・本当に大事なものに投資しているか
・人と環境を軽視していないか
・仕組みで解決すべきものを、個人に押し付けていないか
この問いに、正面から答えられる企業はどれだけあるだろうか。
■それでも、ここから生まれる
皮肉なことに、この過酷な環境から、システムは生まれていく。
汗と熱気とノイズの中で、コードが書かれ、テストされ、リリースされる。
完璧な環境ではない。むしろ最悪に近い。
それでも、価値は生まれる。
だからこそ問いたい。
「このままでいいのか?」
現場の努力に依存し続けるDXは、本当に持続可能なのか。
むき出しのサーバを見たとき、私は確信した。
変えるべきは、技術ではない。構造だ。
そして、その一歩は、小さくてもいい。
机の幅かもしれない。空気かもしれない。サーバの置き方かもしれない。
だが、その一つ一つが、未来の品質を決める。
私ならできる!明日から踏み出す
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