うわっ、あいつがこんな大きなプロジェクトを率いているのか!
プロジェクトをいくつか経験した頃、私は別のプロジェクトへ「支援」として入ることになった。
自分の担当プロジェクトが落ち着いたタイミングで、他のプロジェクトをサポートする。IT業界ではよくある話だ。
ただ、今回の支援先には少し驚いた。
そのプロジェクトをリードしていたのが、私の同期だったからだ。
同期が率いる100人プロジェクト
プロジェクトに入ってみて、まず規模に驚いた。
メンバーは100人を超える。
Web機能のチーム、バッチ機能のチーム。
さらに複数のベンダーが参加している。
チームの数も多く、調整も複雑だ。
それまで私が経験していたプロジェクトは、最大でも70人ほどだった。
その倍近い規模だ。
そして、その中心でプロジェクトをまとめているのが同期だった。
正直、誇らしい気持ちになった。
同じ時期に入社した仲間が、ここまで大きなプロジェクトを任されている。
「すごいな」
そう思った。
昔の彼はリーダータイプではなかった
ただ、少し不思議な気持ちもあった。
彼は昔から、いわゆるリーダータイプではなかったからだ。
どこか独特で、
あまりみんなと群れるタイプではない。
スポーツをやっていたわけでもなく、
体育会系の雰囲気もない。
どちらかというと、
静かでまじめなタイプ。
そんな彼が、100人規模のプロジェクトをリードしている。
「人って変わるんだな」
そんなことを思いながら、私は支援メンバーとしてプロジェクトに入った。
夜遅くまで残る同期
プロジェクトに入ってから気づいたことがある。
彼はとにかく働いていた。
優しいし、まじめな性格の彼は、
全部を自分でやろうとしていた。
調整
資料
レビュー
トラブル対応
気づくと夜遅くまで残っている。
終電で帰らないことも多かった。
見ていて、少し心配になった。
ヘルプに入るということ
だから私は、ヘルプに入ろうと思った。
できる作業は肩代わりしよう。
少しでも彼の負担を減らそう。
ただし私は「主管部署」ではない。
だからメインタスクを取るわけではない。
あくまで支援。
だけど、プロジェクトを見ていると、
どうしても口を出したくなる。
「この進め方の方がいいんじゃないか」
「この調整は先にやった方がいい」
そんなことを思ってしまう。
作業も手伝う。
でも意見も言う。
それが支援なのかもしれない。
支援の難しさ
ただ、今振り返ると思うことがある。
もしかすると私は、
彼の時間を奪っていたのかもしれない。
支援としてのアドバイス。
良かれと思った口出し。
でも、それを聞く時間は彼の時間だ。
どちらも「支援」だ。
作業の支援。
判断の支援。
だけど、
本当に求められているのはどちらなのか。
その線引きは、とても難しい。
プロジェクトにはもう一つの役割がある
プロジェクトにはいろいろな役割がある。
リーダー
メンバー
ベンダー
そしてもう一つ。
支援。
ただ、この役割はとても曖昧だ。
手伝いすぎてもいけない。
口出ししすぎてもいけない。
でも、放っておくわけにもいかない。
その距離感をどう取るのか。
私はこのプロジェクトで、
その難しさを初めて知った。
そして同時に思った。
あの同期は、本当に頑張っていたなと。
あの時の経験が、
今の自分の「支援の考え方」を作っているのかもしれない。
私ならできる!明日から踏み出す
・この記事で伝えたい現場経験
支援という立場の難しさと、プロジェクトリーダーの負担
・DX視点の学び
役割の曖昧さはDXプロジェクトでも起こる
・読者へのメッセージ
支援とは「手伝う」だけではない
・次のアクション
自分の役割を一度整理してみる
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