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サーバ担当はコードを書かない?——200人プロジェクトで知った“もう一つのエンジニア像”

えっ!? プログラムを書かないエンジニアが、システムを支えている——そんな現場に出会った。

■巨大プロジェクトの裏側

私が関わっていたのは、200人を超える大規模プロジェクトだった。日本の中枢を支える金融機関の中核企業。その基幹システムの一つを、COBOLからJavaへと変換するという、まさに時代の転換点とも言える取り組みだ。

私は構成管理担当として参画していた。日々、膨大なソースコードやバージョン、リリースの整合性を保つ役割だ。Javaのプログラムもいくつか書いていたが、主戦場はあくまで“整えること”。

 
 

■環境を守る、もう一つの主役

そんな中で、常に一緒に戦っていたのがサーバ担当だった。開発者が安心してコードを書けるのは、安定した環境があってこそ。その基盤を支えていたのが彼らだ。

自然と会話も増え、距離も近くなったある日、ふと疑問が浮かんだ。

「サーバ担当って、Javaの構成も詳しいし、やっぱりプログラムも上手いんですよね?」

■予想外の答え

返ってきた答えは、想像とまったく違っていた。

「いや、私、プログラムできないんですよ」

一瞬、思考が止まった。自分はプログラムから入った人間だ。コードを書き、動かし、その中でシステムを理解してきた。だからこそ、プログラムができないという言葉が、どうしても結びつかなかった。

■異なる入口、同じゴール

話を聞いていくうちに、その違いが少しずつ見えてきた。

自分は“動くもの”から入っている。だから、処理の流れやロジックはイメージしやすい。一方で彼は、サーバ構成という“土台”から入っていた。

「少しずつ組み立てていくんですよ。ブロックみたいに」

その言葉が妙に印象に残った。

■デジタルのレゴ

確かに彼は、分厚い技術書を片手に、一つひとつパーツを組み合わせるように環境を構築していた。サーバ、ミドルウェア、ネットワーク、設定ファイル——それぞれを積み上げて、ひとつの“動く世界”を作り上げる。

それはまるで、デジタルのレゴのようだった。

プログラムを書くことだけが“ものづくり”ではない。環境を組み上げることもまた、創造なのだと気づかされた瞬間だった。

■キャリアは一つじゃない

この経験から強く感じたのは、エンジニアのキャリアに正解はないということだ。

コードから入る人もいれば、インフラから入る人もいる。どちらも同じシステムを支え、異なる視点で価値を生み出している。

むしろ、この多様性こそが、大規模プロジェクトを成立させる力になっているのではないか。

■ビジネスへの示唆

DX時代において重要なのは、“何ができるか”だけではなく、“どの視点で価値を出せるか”だ。

開発、インフラ、運用——それぞれの役割が分断されるのではなく、相互理解を深めることで、組織全体の生産性は大きく変わる。

サーバ担当がプログラムを書けないことは、弱みではない。それは別の強みを極めているということだ。

■あなたはどこから入る?

もし今、自分のキャリアに迷っているなら、一度立ち止まって考えてみてほしい。

「自分は、どこから世界を理解するのか?」

コードか、インフラか。それとも全く別の入口か。

重要なのは、入口ではなく、その先でどんな価値を積み上げるかだ。

私ならできる!明日から踏み出す

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