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「えっ、CIOってこんなに近いの?」――システム屋が経営とITの距離を知った日

うわっ!テレビに出ているCIOが、普通に目の前を歩いている!

IT企画部に出向して、驚いたことがある。

それは、システム開発の仕事が想像以上に少なかったこと。そして、会社のIT戦略を決める偉い人たちが、想像以上に身近だったことだ。

▼開発会社選びに悩んでいる方はこちら

 

システムを作る側から、会社のITを考える側へ

それまでの私は、ずっとシステム屋だった。

要件定義、設計、開発、テスト、リリース。

プロジェクトを成功させるために、品質、コスト、スケジュールを管理する。

そんな世界で仕事をしてきた。

ところが、IT企画部に出向すると、仕事の景色がガラッと変わった。

「この会社のITは、これからどうあるべきか?」

考えるのは、個別のシステムではない。

会社全体のITの仕組みだった。

IT企画部は、会社のITの司令塔

例えば、ポートフォリオマネジメント。

会社には数多くのシステムが存在する。

営業、経理、人事、生産、物流。

それぞれの部署がシステムを使い、新しい仕組みを求めている。

しかし、全部の要望に応えていたら、予算も人材も足りなくなる。

どこに投資するのか。

何を優先するのか。

どのシステムを維持し、どれを統合するのか。

そんな会社全体のITの方向性を考えるのが、IT企画部だった。

システムを利用する部署は、みんなIT企画部と連携する。

「なるほど。ITって、作ることだけじゃないんだ!」

プロジェクトマネジメントとは違う、新しい挑戦が始まった。

ITベンダーの仲間たちと、会社の未来を考える

面白かったのは、IT企画部には私以外にも、複数のITベンダーから出向してきた人たちがいたことだ。

普段なら違う会社で、時には競合する立場の人たち。

それが同じ部署で、会社のITの将来について議論している。

それぞれの経験や専門知識を持ち寄り、方針を考える。

システムを納品する立場から、システムをどう活用するか考える立場へ。

同じITでも、見ている世界が違っていた。

えっ!ここってCIO直下なの?

そして、もう一つ驚いた。

たまに、CIOがふらっとやってくるのだ。

そう。IT企画部は、CIOの直下にある部署だった。

CIOが社内外で発表するときには、その資料作成をサポートすることもある。

会社のIT方針を説明する資料も、IT企画部が作る。

つまり、自分たちが整理した考えが、経営層のメッセージになっていく。

「えっ、こんな重要な部署だったの?」

しかも、そのCIOは、たまにテレビにも出演している人。

私にとっては、ずっと遠い世界の存在だった。

そんな人が、さらっと目の前に現れる。

こちらは緊張する。

なんか、ドキドキする。

ところが、話してみると……。

「あれ?こんなに気さくなの?」

想像していた偉い人のイメージとは、ずいぶん違っていた。

そして、もう一つの驚き。みんな帰るのが早い!

IT企画部には、別のカルチャーショックもあった。

それほど忙しそうに見えないのだ。

基本的に、みんな夕方5時を過ぎると帰っていく。

夜8時まで残っていると、もうほとんど人がいない。

それまでのシステム開発現場では、遅くまで仕事をすることも珍しくなかった。

ところが、ここでは違う。

もちろん、仕事が重要ではないわけではない。

むしろ、会社のITの将来を左右する仕事をしている。

重要な仕事と、長時間働くことは、必ずしも同じではない。

そんなことも感じた。

経営層との距離が変わると、仕事の見方も変わる

この出向で学んだのは、IT戦略やポートフォリオマネジメントだけではなかった。

経営層との付き合い方だった。

偉い人だからといって、必要以上に構える必要はない。

大切なのは、相手が何を考え、何を判断しようとしているのかを理解すること。

そして、その判断に必要な情報を、分かりやすく整理して伝えること。

システムを作る力も重要。

でも、会社がどこに向かうべきかを考える力も重要だ。

ITの仕事は、技術から経営へとつながっている。

そのことを、CIOがふらっとやってくる職場で学んだ。

遠い存在だと思っていた経営層も、同じ会社の未来を考える一人の人間だった。

そう考えると、少しだけ自分の世界が広がった気がした。

私ならできる!明日から踏み出す

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